6/9:雨の霞に消える三月のパンタシア

今日は三月のパンタシアのライブ。楽しみ。

 

代々木にある、「傷だらけの天使」のエンジェルビルこと代々木会館を見ながら地下鉄乗り換え。

このビル、ず〜と前から行きたかったんだけど、すぐに忘れちゃってた。とにかく今や廃墟同然のビルで毎年「今年で取り壊し」みたいな話だったんで、もうとっくになくなってると思ってた。でも、普通に、堂々と建っておった。うしろのドコモのビルとのコントラスト…。令和の世の中に昭和ど真ん中の建物。傷だらけの天使の時点でもそこそこ古かったのに、ほとんど手入れされる風でもなく45年。なんとまだ内部で営業中のお店もあって(書店)、入ってみたけどもう幻想的な空間。店の前で店に似つかわしくない派手なお姉ちゃんが立っていたんだけど、この人は本当に今の時代の人だったんだろうか?

 

そこから電車に乗って最近の歌手のライブへ、一気に40年タイムスリップ。

EXシアター六本木。三月のパンタシア、ワンマン。

 

三月のパンタシアは今年の三月に出たセカンドアルバムがとにかく素晴らしくて、まさにボクの三月にパンタシアを起こしてたんで、ライブも楽しみだった。

 

どんなライブなんだろうって思ってたんだけど、一曲目からめっちゃ演奏が巧くてビックリ。見るとメンバー見るとみんな譜面見てる。プロのミュージシャンなんだね。そのなかでボーカルの(多分)みあが出てきて歌う。音源よりも大分へなちょこだけど、これはこれでアリ。曲は最高に好き。

 

それにしても聞いてるうちに不思議な気分になってきた。曲もいいし、演奏も歌もいい。何の問題もない…はずなんだけど、時折自分が何を見てるのかよくわからなくなるというか…。「みあという人の声に惹かれた人たちが楽曲や絵を持ち寄ったユニット」というお題目がこのユニットには付いているんだけど、ボクが楽しんでいたパンタシアの音源のなかで、ステージ上にいるのはその「声質」だけなんだよね。ボクはこのユニットの何を求めて、ここに来たのだろう?曲なのか、詩なのか、動画の少女なのか。少なくとも演奏力ではなかったと思う。なんとなれば、みあがラジカセかなんか持ってきて真ん中に置いて、ベンチに座って歌ってくれたら…もっともっと楽しめたのかも知れない。

 

ユニットバンドの楽しみ方がまだよくわからない。おじさんでした。

wakakitamiki * 音楽 * 23:59 * - * - * pookmark

5/27:チョコが溶けるのを待つためのチョコが必要

一日マンガのキャラ表と、他の仕事のキャララフを描く。

なんか自分がマンガを本分にしてることを忘れそうになる。イラストレーターでもないのに。

 

マンションの審査が通った模様。

ボクって5年ごとぐらいに引っ越してるけど、またそろそろ仕事場の引っ越しを考えている。部屋がなかなかなくて半年ぐらい探していたけど、ようやく見つかったのでそろそろ契約。これをきっかけにミニマリストになりたい…。少なくとも本棚2つ分ぐらいは処分しないといけないな。

 

おやつはカーヴァンソン。

幻の店カーヴァンソンの、さらに幻の一番人気アメール80(実際はフルーツのケーキの方があっという間に売り切れる)。久しぶりに食べたけど、今までで一番美味しかったかも。なんとなれば、ヌルかったから。そうなのよ。チョコレートってのはヌルいぐらいで食べないと香りとかよくわからないんだよね。でも、待ちきれないでいつも食べちゃう!バレンタインのチョコとかも、室温ぐらいまで待って食べる方がいいんだよ。でも、ガマンしきれずにすぐ食べちゃう。今回は最高。むせかえるほどのチョコの香り。あ〜チョコって果実なんだな〜と感じられます。

wakakitamiki * お菓子 * 23:59 * - * - * pookmark

5/21:Just went back home

HDDレコーダーに撮っておいたモーリーの番組をダビングしようと思って、削除してしまう。ムーブの番組って「削除していいですか?」って警告でてくるから出てくるから同じ操作でやったら削除だった。

 

アクセルとブレーキなんか普通に間違えそうだよ、ボクは。一生運転しない。自転車しか乗らない。自転車はさすがに止まるつもりでペダルこぐってことは…ない、はずだ。

 

 

今日は一日色々なラフ書き。連載やってないと仕事してるのにお金がすぐに発生しないから悲しい。

 

Netflixに「メン・イン・ブラック」が入っていたので、見る。本当に面白い設定。子供の頃だったら、「これからお前は誰でもない。幻の人間になって宇宙人を追うんだ!」って言われたらワクワクが止まらんね。新作も見に行こうかな。

 

ところで、この映画のラスト近くで流れるエルビスプレスリーの「約束の地」。

これなんかに似てるな〜って聞いてたら、そういえば、高田渡の「しらみの旅」だった。というか丸パクリ。

 

まあ、クレジットが「アメリカ民謡」なんだけど。そもそもこの「約束の地」というのはチャックベリーのカバーで、さらにチャックベリーの曲はアメリカ民謡の「Wabash CannonBall」という曲からメロディをいただいている。連綿と受け継がれてきてるメロディなのだ。

 

そこに高田渡は明治時代の演歌師の添田唖蝉坊の歌詞を載せる。実に批評性があると言うか。19世紀のアメリカのメロディに20世紀初めの日本の歌詞をあわせて、チャックベリーで味付けすると、タイムレスな傑作になる。詩も曲も高田渡じゃないけど、こういうのはもう立派な創作といっていいと思う(まあ、この曲ははっぴいえんどの力も大きいかも知れないけど)。日本のメロディで19世紀から受け継がれているものとかあるだろうか?今じゃ、チャックベリーいたいなことするとパクりって言われるのかな。ただ、文化というものは変化しながら継承してくものだと思うし、その方法論のなかでパクリは結構重要だったりする。昔の口づての伝承のようにうろ覚えのパクリは文化を豊かにしていく。だからボクはコピーはむしろ肯定派だし、自分が大好きなものはどんどん自分の創作に取り入れていいと思う、できればうろ覚えで。

 

高田渡の「ごあいさつ」というアルバムは今でも良く聴くけど、味わいと知性、弱者への優しさが結実してる傑作です。

wakakitamiki * 映画 * 23:59 * - * - * pookmark

2/3:平成終わりに昭和史

東京に帰還。

楽しかったけど疲労困憊。

 

帰りに読んでいた積読してた本。半藤さんの「昭和史」。

 

昭和のあらゆることを記憶する現代の稗田阿礼とも言うべき半藤さんが、太平洋戦争付近の自身の思い出を後から調べた詳細な事実で補強して語るベストセラー。とにかくわかりやすい。一人の人が「語る」という形式のおかげで全てが一つの物語になってる。政治家や軍人も半藤さんがキャラ付けして、一人の生きた人間として動き出す。小学生の頃に読んでいたおきたかった本。

 

昭和天皇や山本五十六を持ち上げる傾向があるものの、語る内容も庶民目線でありながら俯瞰的な部分も付け足してあってボクの好みにあってる。

 

しかし、この本が作られた目的は、どうして有能で勤勉でしかも良識的であった日本人が破滅的な戦争に向かっていてしまったのかを問うことなので、読んでいるうちにどんどん暗い気持ちになっていってしまうのは致し方ない。一人一人は戦争をしたいと思っていないのに、会議になると戦争しかないとなってしまう体質。空気でコロコロ変わる世論。弾圧される少数意見とリアリティのない政治方針。

 

日中戦争も半藤さんの語り口で聞かされると、誰が悪いということでもなく、現場の「勤勉な」人間たちの先行により取り返しのつかないことになってしまった。よく日本のシステムとして、無能な上官の尻ぬぐいを有能な部下がやらされる、という構図が多いけども、それが好いときもあれば悪い時もある。有能な部下が状況をより悪くすることもあるということ。

 

パトレイバー2で「それぞれの持ち場で何かしなくちゃ、何かしよう。そういう気持ちが事態をここまで悪化させた」みたいなセリフがあったけども、そう思うとあの映画は押井守が戦前の史実を踏まえてよく考えられたシミュレーション映画だったと思う。シンゴジラの時に一瞬似てるかと思ったけど、シンゴジラみたいな「日本人はこうあって欲しい」みたいなファンタジーとはまるで違ったね。そう、そのファンタジーってヤツが1番怖い。日本人は強い。この一戦で勝てば戦争が勝てる。それが現実によって覆されればされるほど、幻想はさらに強まっていく。現実がファンタジーに取って代わる。これもパトレイバーで言及があった。

 

だからこそ、現実を担保するためのシステムが必要なんだけど、日本の場合は政治家が弱腰すぎて自ら大政翼賛会みたいなファンタジー強化機関を作ってしまった。まあ、戦争の時ってのはどこの国でも挙国一致になってしまうんで、結局政治家と軍人の質で全てが決まってしまう。ほんと、よく終われたと思う、ヘタしたらホントに竹槍で機関銃に向かっていくことになってたかも知れないし。

wakakitamiki * ふとした話題 * 23:59 * - * - * pookmark

3/27:KOI第37話のおはなし

すみません、おわびなのですが、まだ年賀状の返事ができていません。毎回毎回どんだけ待たせるんだ、と思われるでしょうけども、色々と作業が重層的に立て込んでおりまして…あとカラーが苦手という心理的な壁もありまして…(借金持ちの言い訳のようでありますが…)あと数日お待ち下さい。

 

んなこと言いながら、ブログの方はしれーっと更新。

先週のKOIのお話です。

このJKはフィクションです。

 

今回のKOIは、完全にボクだけが楽しい回というか…。きっとボクは食あたりでおかしくなっていたのでしょう。そう、先日患った食あたりでスケジュールがつまってしまって、16ページしか描けなくなって本来やるはずの話ができす、急遽差し込みになったお話なのです。

 

そもそもどうして突然アナログレコードの話やり始めたかというと、まあ、ボクがレコードプレイヤーを買った、ってそれだけのお話なんですけどね。

REGAのPLANAR1という、まあそこそこお安いプレイヤーなんですけども。これが実に良い。今やAppleMusic他、ハイレゾの配信まである時代。音楽を聴くということが実に手軽になったなかで、アナログレコードという、この実に個性のある存在!盤ごとに、工場毎に、作った時代・場所によって違うジャケット、音。中古でレコードを買うと、前の持ち主がどういう人だったかもわかるような気がする。今敢えて音楽を所有する喜びを感じる。昔は耳障りなだけだったチリチリノイズが今や愛おしい。

 

最近レコードが息を吹き返して、どこの会社もレコードをもーいっかい作り始めてるらしいけど、DJかじる訳でもなく、レコード世代が懐古で聴いてる訳ではなく、30代ぐらいの世代が聴いてるんだって。きっと、このアナログの「触感」がいいんだろうと思う。

 

という訳で、レコード話を描いてもいいだろうって!レコード屋で女子高生とか見たことないけどな!

 

 

↑これはセカンドプレス。600円。

 

お話は「星崎恋の幻のレコードを探しに行く」というプロットでした。これには元ネタがありまして、松田聖子の『Candy』というアルバムです。

 

この『Candy』というアルバムは最初に発売された時に収録されていた曲のうちの2曲が、セカンドプレスでは別のヴァージョンに差し替わったのです。なんか最初のが不満だったんでしょうな。という訳で、1stプレスに入っていた曲はその後オクラになって、1stプレスは貴重盤になっておるのです。

 

ちなみに区別する方法はマンガのなかでもあった通り、レコードの表面に刻印されている製造の順番を表す番号(マトリクスという)の末尾が「A1」か「A2」かというだけ。でも、これを探すのが大変。ヤフオクとかで探してみても、説明にファースト、セカンドという表記が全くない。どうやって探すんだという感じ。全部買って調べるんだろうか。

 

これが洋楽だと細かく研究されてるのでわかる。オールドファンは、「マトリクス」もしくは「マト1」(←最初にプレスした盤ほどいい音がするはず、という宗教)を求める病気にかかっていて、特にビートルズとかツェッペリンとかはあらゆるバージョンのレコードが研究されていてすごい。「discogs」というこの世のレコードのバージョンと製造番号をひたすら溜め込み続けるサイトまである訳です。だから洋楽のレコードだと、同じビートルズの「アビーロード」でも、

 

・UK-ORG/(EX/VG++)/HER MAJESTY有/APPLE位置通常/MAT:2/1

・UK-ORG/(EX-/VG++)MAT2/1(4MGL:5RTR),HER MAJESTY無,LEFT APPLEW

・(EX+/EX++)MOBILE FIDELITY,日本ビクタープレス

 

と呪文みたいな説明書きがついておるのです。楽しいね。ちなみに星崎恋のファーストプレスのロゴの色が違うのはツェッペリンの1stのネタです。

 

これも。古いアイドルレコードからのいただきもの。うしろ指さされ組。

 

それにしても、最近出てるアナログレコードの本とか、表紙を少女にして「アナログ女子」があたかも増えてるみたいな幻想を巻き散らかしていますけど、見たこたねぇ!もしかしてボクが新宿にいるのがいけないんでしょうか。渋谷ではガンガンにアナログ女子がいるんでしょうか。新宿では男、しかもおっさんばかり。たまに女の子がいても男の付き添いという、かつてのレンタルビデオのアダルトコーナーの様相を呈しておりますよ。

 

瀬奈ちゃんみたいな神チェックを魅せる美少女に出会いたいものですな!こないだ隣りですごいスピードでチェックしてる人にあいましたけど、おじさんでした。

 

でも、描いて良かったです。だって、掲載日がLPレコードの日ですよ。しかも水曜日が祝日で火曜日発売になってそうなった。こんなの計算できない。ボクが描いたというより、レコードの日に描かされたような気分です。

 

この話は是非続きを描きたい(いらない?)。という訳で、次回からはまたシリーズ話が始まります。

wakakitamiki * キングオブアイドル * 23:55 * - * - * pookmark

5/22:理系っていいなぁ。

ネーム完成。

 

でも、まだ5話目のペン入れが7枚ぐらい残っているのでちょ〜憂鬱。今回の連載はほんと命削らないと描けない。でも、削りたくない。そのせめぎ合いでどんどん原稿が後回しになってドツボ。20代のぐーたらしてるクソみたいなボクに描かせたい。

 

コズミックフロントのたまってた録画を見る。

ブラン、面白かったな。

 

でも、ケプラーの回がよかった。ボク、ケプラー好きなの。

 

やっぱり、改めて理系ってすごいと思うよ。ヒトリの人間の、一つの発見で、その後の世界がまるで変わるんだもん。もちろん、研究成果というのは突然生まれてくる訳じゃなくって、歴史の積み重ねがあるってわかってるよ、それでも、発見する瞬間は1人。だって、○○の法則って名前が付くんだから。それで、その後の世界を支配するんだもん。本当の宝探しって感じするわ。海賊が財宝とか見つけても、使ったら終わり、まあ語り草ぐらいにはなるんだろうけど。法則とか物の単位とかになっちゃう理系の宝探しはスケールがでかい。

wakakitamiki * ふとした話題 * 23:52 * - * - * pookmark

2/10:ドクターストレンジ

ドクターストレンジを見てきた。

 

TOHOシネマズ新宿の3DIMAX。ここの3Dメガネ毎回買ってしまって後悔する!何個うちにあるんだよ。次は絶対買わない!

 

映画の方はとにかくすごい映像、そして、今日本でも流行りの親父の色気が満載の物語だった。

最初で流れたピンクフロイドの曲名(星空のドライブ)がなかなか出てこなくて、それを気にしてる間にイベントがどんどん起こってしまって入り込めなかったけど…冒頭のグニャグニャ時空を曲げながら戦うシーンは度肝抜かれた。「インセプション」で街が折れ曲がるCGにびっくりしたけど、それが通常技だから、この映画の世界観は。マーベルのバトルシーンは「これ以上はないだろう」と言う映像を毎回見せてくれる。これだけでも、お金払う価値がある。3Dメガネは高かったけど、それだけのものは見られる。

 

そのなかで炸裂する、カンバーバッチ&マッツ・ミケルセンの中年オヤジバトル。たまらないね。マッツはホント最近よく見る。三蔵法師みたいなエインシェントワンやってたティルダ・スィントンなんて56才だって(ボウイのMVにも出てたな〜)。名優の全力演技が、マンガ世界にすごいクラス感を添えてる。

 

ストーリーだけがちょっと難点。1話目から36巻目みたいな話やってる。悪の意思とか暗黒次元とか。感情移入が全くできないw こんな訳わからん話でも大ヒットしちゃうのがすごいよ〜。

wakakitamiki * 映画 * 23:59 * - * - * pookmark

3/19:「ねじの人々」更新のお知らせ&前回のねじのお話



ねじの人々が更新されました。

今回のお話は
「カント」の純粋理性のアンチノミーと、
「プラトン」のイデア論について、ねじ君が目撃します。

ひとまず始めてみたこの連載ですが、早くも制作上の大きな危機を迎えておりますw というのも、この連載はボクが勉強しながら描くと言う形式でありながら、監修者が誰もいない。つまり、ボクが自分で自分を添削しないといけないんですよ。担当編集者もボクが描いている内容をわかってない(!)という状態ですので。

つまりですよ、自分が描いたネームが合ってるかどうか確かめるための勉強をしないといけないんですよ!そうでしょう?ネーム描いた自分より勉強してないとチェックできないんだから。これはきつい。しかも、その添削のための勉強は、ネームの内容に一切関係ないんですよ!この不効率状態、誰か上手く例えてください!へろ〜ん。

これはグチというか、自分の無計画さについてのボヤきですけども。



まあ、それはひとまず置いておいて、

今日は、前回の「ねじ」について、お話したいと思います。
まあ、1話目だったので、連載そのもののお話です。

「ねじの人々」というお話は、かなり内省的なお話です。しかも、わかりやすく描いてません。「哲学を簡単に勉強したい」みたいな目的には全く適していません。これは理由があります。

連載開始にあたって、「ねじの人々」の目標は、

・「答え」を提示しない
・「実存」という概念を(ボクが)理解する。

この2つです。

最初の「答え」を提示しない。これはどういうことか。そもそも、哲学の一般的な定義は

「答えを追求する学問」

だと、学校で習った気がします。高校の倫理の先生が話していた小咄がありました。かつて、とてつもない小額で訴訟を起こした人がいました。その人は聞かれました。「裁判した方が費用かかって損をするのにどうして裁判なんてするんだ」と。そしてその人は答えた。

「私は、お金が欲しいんじゃない、正義が欲しいんだ!」

と。生活の役にたつとか、損得とか関係ない、ただ、答えをはっきりさせたい。これが哲学なのです。これはわかる。しかし、哲学が「答えそのもの」を提示してくれたことがあったでしょうか?

それはない。哲学は決して、答えを提示しないのです。もっとも、かつての哲学はそうじゃなかった。万物を統べる答えを探していましたし、(後でことごとく訂正されるにせよ)実際答えを出していた。ボクも長年そういうイメージで哲学をとらえていました。そして、大学に入った時に、大きな壁にぶつかりました。哲学が答えを出していない。(少なくとも西洋の)哲学は途中で変質したのです。

その分岐点が、2話目の「我思う故に我あり」という概念です。

ここで哲学は答えそのものの探求から、「人間が答えをどういう風に求めているのか」という領域の探求に移行したのです。してしまっていたのです。

この移行が、大学の頃のボクには全く納得がいかなかった。答えを探しているのに、答えの物差しの議論になってる。「地球を計るのに、まず物差しの議論をしよう」というのが、後退してるようにしか見えなかったのです。こんなんじゃ、いつまでたっても真実にはたどり着けないだろーが!

しかし、これは当時ボクの理解が甘かった。つまり、哲学は、「答え」というものは、実は人間が生み出しているなのだ、という段階に入っていたのです。これにボクは気づいてなかった。これは「所詮、人間には真実はわからない」という単純な懐疑主義とは全く違うものです。

つまり、答えを求めると言うことは、人間を探求することと変わらなくなったのです

そして、昔ながらの「答え」「真実」は姿を消した。ちょっと前に大いに流行った社会哲学の大有名人・サンデル教授が言っていました。「哲学というものは、人々が当たり前のように思ってる概念をもう一度考える学問だ」と。むしろ、そこで待っているのは昔ながらの答えの否定で、人間がいかに答えを扱っているかの検証です。にも関わらず、世の中の哲学の触れられ方というのは、「哲学が答えを持ってる」という感覚の人が未だに多いと思いますし、入門書の類もそういう需要にあわせた形になっています。偉大な哲学者の言葉を載せて、解説。また他の哲学者の言葉を載せて、解説。つまり、「答え」として羅列してるのです。これは哲学というより、雑学ないしは教養だと思うのです。

「ねじの人々」は、そういうものを目指しません。学問でもありませんから、歴史の流れも追いませんし、難しい語句を駆使して「正しい感」を補強したりもしません。ただ、哲学であろうとはします。なので、「答え」は描きません。むしろ、それを否定するために、今回のルネ君、そして、次の万子ちゃんが登場します。

では、答えを出さなくなった哲学は、何を目指すべきなのでしょう?

その1つの目標として、ボクがやりたいのは、「実存」です。

「実存」というのは、かつてハイデッガー、そしてかの有名なニーチェ、その他もろもろが取り組んだ問題で、「存在」に似ていますが、人間ならではの、悩みや社会の関係性も含めた「自分全体」「存在をとりまく全て」、そういうものを「実存」と言います。

これは言い換えると、「答え」と「答えをとりまく全て」がそこにある、そういうものが「実存」という概念です。

と、何となく説明したものの、ボクも現状よくわからずw ハイデッガーの本を読んだけどもチンプンカンプン。なので、時代をちょっとさかのぼって、デカルトから始めたのです。目指すのは、ハイデッガー!

という訳で「ねじの人々」はやって行きます。が、えー加減、監修してくれる人をつけないと、知恵熱で死んでしまいますよ、ボクは。

wakakitamiki * ねじの人々 * 10:35 * - * - * pookmark

12/7:3年で描いた大きなVの字

 
ボクが引っ越しをして、スカパーのサッカーセットを購入。上京して初めてガンバの試合を全試合見られるようになったのが2012年。

思えばあの時から、この日のストーリーはお膳立てされていたのかも知れない。

2011年ガンバは無冠に終わり、長期政権を築いた西野監督が退任。強い時代を築いた橋本や山口智が去り、遠藤や二川も気がづけばベテランに。一つの時代が確実に終わった、そういう気持ちがした。ガンバはこのまま強いまま居続けるのか、それとも弱体化してしまうのか。

そして、そこに現れたセホーン&ロペスの恐怖の毒毒コンビ。こないだ名前を思いだそうと思ってもなかなか出てこなくてどんだけトラウマだったのか思い知らされたけども。スクラップアンドビルドというが、セホーン&ロペスくんは、スーパーミラクルチーム破壊を実行。開幕の5連敗(4得点12失点)はすさまじかった。すぐさまセホーンは解任された(というか、そもそもなぜこの人だったのか最後までわからなかった)が、チームにかけられた黒魔術は超強力だった。特に山口智が抜けた後の守備の再構築をするどころか、プレシーズンから魔術が炸裂してしまって代表DF今野は1年間混乱状態。監督を継いだミスターガンバ松波、戻ってきた天才家長とレアンドロの力をもってしても、呪いは解けなかった。結局ガンバは総得点1位、総失点ワースト2位という伝説的な数字で、J2落ちしてしまった。この年の観戦はまさに地獄のようだったぞ!金ドブに捨てたわ!


2013年は監督が長谷川健太監督に。ここでチームは見違えるように変わった…となればいいが、ガンバは煮え切らない闘いを続ける。メンバーは替わっていないのに…。まあ、サポというのは贅沢なもので、J1の強豪だった自分のチームがJ2で苦戦してることすら許せないのだ。だから、J2優勝は果たしたものの、何かが変わったという実感を余り持てなかったのだ。ドイツから帰って来た宇佐美は完全にJレベルを飛び越えていたが、詮も無い「J1基準」みたいなものがボクの目を曇らせていた。


しかし、ガンバは確実に変わっていた。


それが少しわかったのは、2014年J1の開幕戦。浦和相手に結構良い勝負をした。しかも、チームカラーがいつの間にか変わって守備が非常にしぶとくなってる。今野がボランチに上がり、2013年に加入のCB岩下、今年の最大の功労者であろうGK東口がいる守備陣の我慢強さは今までのガンバには一切見られなかった。レアンドロも家長も抜け、宇佐美もケガで出遅れて攻撃陣は決定力不足だったが、ボク的には「FWさえ強いのが来れば、優勝争いできる」とツイッターでつぶやいた次第。1節でこれを言うところも含めて、まさに幻想もいいところだ。

しかし、それにしても、強いFWパトリックの加入がこれほどに当たるとは。W杯中断前まで16位という状態のガンバにパトリックが加入してからというもの、5連勝7連勝と続けて、あっというまに優勝争いどころか、三冠を狙えるところまで来た。そもそも、宇佐美が復帰してからのガンバは2列目から後ろは既にかなりのクオリティを備えていた。足りないのは、その2列目に少し時間を与えられるFWだけだった。そこにポストもゴールもできるパトリックが入って、宇佐美はもちろん、運動量も技術もある大森や阿部も一気に輝きだした。そもそもほとんど止められないパトリックに相手が集まると、Jでは別次元の宇佐美が手薄になり、そこもケアすると阿部や大森が出てくる。そこもふさいだら、遠藤が出てくる、それに加えて守備は以前のガンバよりも遥かにしぶとい。かつての美しくて遅い攻めではなく、強くて速い。パトリックが入っただけで、最強布陣ができあがってしまった。鹿島、浦和に勝った時にはもう逆転優勝を信じて疑わなかったよ。

最後は他のチームのコケにも助けられたとは言え(やっぱり勝たないといけない試合ってのはどのチームも苦労するんだね)、火がついてからのガンバは上位チームに全て勝利して、堂々たる優勝チームだったと思う。そして、メンバーを見てみると、丹羽、岩下、大森、阿部、東口…西野さん退任後に加入した選手が名を連ね、すっかり若くて新しいチームができあがっていたのだ!ケンタくん、すごいね!しかも、最終節のガンバ戦の裏で浦和に勝った名古屋の監督は西野さんだった。こういうストーリーも今年のガンバは持っていた。

もちろん、この力は、パトリックというオーバーテクノロジーの恩恵があるし、遠藤無双(今年の遠藤は神すぎる)が来年も続くかはわからないし、宇佐美も出て行っちゃうかも知れないし…盤石の強さとは言えない。でも、開幕前の、もっと言うと2012年のガンバに漂っていた降り坂の気持ちはどこにもない。今にして思えば、J2に落ちたのすら天恵のように思えてくる。意味のない仮定だけど、あのまま普通にJ1に残り続けたとして、今年優勝できただろうか…もしかしたら、セホーンは白魔術師だったのかも知れない…もう二度とごめんだがな!

後一冠残っているけども、その結果はどうあれ、今年は歴史的な年だった。そして、スカパーに入っていたよかった。
wakakitamiki * - * 18:35 * - * - * pookmark

7/3:メモリーインラスベガス・(5)きりひと賛歌を思い出したらいけないんだろうね

ワールドカップ。試合を毎日やらなくなると、試合がない日がすごく寂しい。というか、試合がない夜に無性に落ち込みがやってくる。この気持ちををあんまり育てない方がいいので、気晴らしにラスベガスのお話の続きをする。


ラスベガス旅行で印象深かったこと。第3位

シルク・ドゥ・ソレイユ!

オーシャンズ11で、「ラスベガスは大人の遊園地」という話があったけど、本当にラスベガスというところは、金さえあれば全てが得られる場所だ。ホテルのなかでは美しいコールガールが闊歩し、ホテルのアリーナではロッドスチュワートやブリトニーが毎日ショーをして、おなかが減ったとなると、世界中の高級レストランがイオンのフードコートのような勢いで集まっている。娯楽性という点では本当に最高のものがそろってる。何ならパックマンの筐体まであるんだ(アメリカにおけるパックマンの人気ってのは何なんだろうね)。

それゆえに、娯楽の競争は非常に厳しい。ショーもどんどんと入れ替わっていく。マジックショーも昔は沢山あったのに、今はカッパーフィールド1人だ。ショーを出してるホテルそのものがどんどん時代遅れになり、次々と新しいホテルが建造中。夜のラスベガスを歩くと至る所で大音量で工事が行われている。

その最高峰の娯楽の園で、20年もの間一番の人気を誇っているのがシルクドゥソレイユだ。こういう触れ込みだけで、シルクドゥソレイユのすごさがわかるというものだけど。

僕もシルクドゥソレイユを日本で2回ほど見てたし、幻想アートサーカスがどんなものかわかっていたつもりだった。まあ、実際ボリショイサーカスしか見たこと無かった自分にはシルクの初見のインパクトはすさまじかった訳ですけども。しかしそれでも、ラスベガスで見たシルクドゥソレイユはそれはそれはすごかった!

特に「オー」!

今回は「オー」と「ラブ」と「ミスティア」の三つを見てきたんだけど、今のシルクのフラッグシップショーだけあって、「オー」は見事すぎた。プールを舞台にした肉体と音楽とアートの競演。水が溢れたり無くなったりという演出に驚き、芸術性に眼を奪われ、何よりシンプルに「人間ってすごいな!」と素直に感動する肉体性、技術力の粋!地面を見ずに背中向けに落ちていくことが怖すぎる。下に水があるってよく信じられるなぁ。一歩間違えば死ぬんじゃないかというスリルと隣り合わせの感動は、何だか妖しい香り。自分がマハラジャになったような気分を味わえる。本当にラスベガスという場所にぴったりのショーだと思った。

そもそも、「オー」は長くやってるショーだからか、単純に失敗がない。シルクのショーはどれも見事だけど、今まで見たショーは必ずどこかで一度は失敗があった。相当危ないことをしてるので、失敗すると結構心に残るというか気になっちゃうんだよね。実際ラスベガスで「ミスティア」も見たけど、「ミスティア」はしばらく休んだ後の再開だったからか3回ぐらい失敗してた。しかし、「オー」は本当に完璧。シルクのなかのシルク。ベガス本店!



後、ビートルズ好きとしては「LOVE」を見に行けたのはよかった。サントラを買って聴いてはいたけど、まさかこの目で見られるとは思ってなかった。シアターに入ると、十字の形のステージに取り巻く感じの客席、その上にステージと同じように十字にスクリーンが四枚並んでいる。オープニングともに流れる大音量のゲットバック、それに併せてスクリーンに映る、ジョン、ポール、ジョージ、リンゴのシルエット。「レットイットビー」のルーフトップコンサートに参加したようなその気分!ビートルズ後追い世代には本当にたまらない体験だった。

もちろんおみやげ一杯買った。

そして、「LOVE」を見終わって外に出たらこの景色。ホントにここは地球なのかな。

wakakitamiki * ラスベガス旅行 * 04:37 * - * - * pookmark

11/1:FLAG119「Look Back in Anger」

 単行本作業中。今日やっとカラーができた。今週は地獄の本文チェック。今日は締め切りが3つ同時にあって、寝ないで並行して仕事をしていると、細かい記憶が全然ない。後から考えると小人さんがやってくれたようなイメージだけど、働いた実感はしっかりあるから全然嬉しくない。


11巻は新規攻略女子がおらず、裏表紙は誰か?と思ってる方もいらっしゃるかも知れませんが、


ちらっと一部見せると、こんな感じです。そういえば、攻略してたなあ。


さて、今週の神のみは119話目でした。冒頭の担当・石橋氏による「エルシィなのに頑張っています」の柱文句は笑えましたが、今週からバディ入れ替えターンになりました。


こういうパートナー入れ替えの第一の良さは、同じことをしていても相手の反応が変わるので鮮度があるということがありますが、ハクアだとエルシィよりも知性アップするので、これから先続く、桂馬の膨大な説明を受け止めてくれるという作者的に嬉しい要素があります。エルシィは全部受け入れるので、逆に力点がわからないんですが、ディアナやハクアだと、どこが重要な地点か粒だててくれます。しかも、また説明がゲスいから、説明する時のハクアの反応で二度美味しいという。ハクアさん、これからもがんばってください。


そして、再攻略。これからかつての攻略女子との出会いがもう一度・・・。さてさて。



アニメの方は4話目で空編でしたね。この回はシリーズのなかでも独立した回ということもあって、ボクのひどいわがままがかなり「通ってしまった」回になりました。


ギャルゲーのテーマの内容なので、シナリオは「痕」「TO HEART」で近代ギャルゲーの扉を開いた高橋龍也氏に担当していただきました。高橋さんは既にハヤテなどでアニメの脚本をされていましたし、シリーズ構成の倉田さんとも繋がりが深いということで、アニメの企画が立ったときには是非とも高橋さんに参加して欲しい、と前もってお願いしていました。すると、倉田さんはインパクトも含めて、空編のワンショットのみで起用すると言う乾坤一擲。


しかも、高橋さんは、この1話しか担当しないのに2話目や3話目のシナリオ打ちにも出てこられたのにビックリ。ボクからしてみたら、モニターの向こうの憧れの人がこんな真摯に取り組んでくれることに感激しました。ですから、ボクの方も原作再生にこだわらないで、できるだけ高橋さんの色を出していただけるように何度もお願いして、原作を「壊して」もらいました。その甲斐あって、高橋さんがシナリオ担当した意義のあるストーリーになったと思います。



そして、音楽はジェネオン松田さんのはからいで、なんと"ef"のminori(http://www.minori.ph/)の酒井&天門両氏による主題歌まで用意されました。これまたすごい。しかも、打ち合わせでボクがした話は、「90s全盛期ギャルゲーとしての良曲」を作らないか、という内容。この空編は最新のゲームの話ではない、思い出話の総集編なんだ!ということで。こんな生意気な話もないというものでありますが、しかし、相手はボクよりさらに強者だった。打ち合わせは酒井さんのときメモ話で全て塗りつぶされ、そして、出来上がってきた曲は見事にクラシカルで美しい名曲。やっぱり本職はすごい。まいった。



んでもって、空の声優さんは櫻井智さん!空のキャストに関しては、スタッフの人みんなで好きな声優を色々話をしながら(ここはめちゃ盛り上がった)決めていったのですが、櫻井さんに決まった時は、ボクがボイスキャッチボールギャルゲー「Noel」の代歩がすごく好きだった(というか、ボクはアニメをあまり見ないので、櫻井さんと言えば代歩なのだ)ので、燃えたね。櫻井さんに決まってから「Noel」またやりなおしたもん。しかも主題歌まで歌ってくれて・・・いや〜。アフレコもレコーディングも参加できなかったのは心残りだなぁ・・・。本編での櫻井さんによる空の声は代歩のフレンドリーな感じとは違っていて、ループに閉じ込められた絶望が伝わってきましたなぁ・・・ちなみにループしてる間のセリフはコピーではなく、いちいち櫻井さんが喋ってくれてますよ。



とどめに、ラストの予告イラストはみつみ美里大先生(個人ブログhttp://mitsumi-web.com/)。まあ、この方については説明不要だと思いますが、そもそも引き受けてくれるとも思ってなかっただけに受けてくれたことが衝撃。それでハクアが次の回に出てくる訳でもないのですが、単にボクのリクエストでハクアを描いてもらったという次第でして・・・。そして気づけば、高橋龍也&みつみ美里の幻のleafコラボも実現。これは嬉しい。



実は監督から「スケジュール的に4話は作画が厳しい」と言われていて、覚悟していたのですが、川村さんの修正も入って、空もエルシィもむしろ可愛かったぐらい。ループもあって稼げたしね。実はボクは絵コンテの時点で、「ループをもっと増やせ!うんざりするぐらいループさせて!」とうるさかった訳ですが、巷の評判みてると、監督の方が正しかったかな(苦笑)もちはもち屋だぜよ。ちなみに、ツイッターでも書きましたが、ループの元ネタはDESIREね。



野球ファンが誰しもが夢見ることとして、「夢のオールスターの監督」になってみたい・・・松坂がエースで、イチローが1番、松井・・・いや長嶋が4番だ!そんなドリームチームを指揮してみたい!そういう気持ちがあるでしょう。この4話で、ボクはそういう夢を見られたと思います。ボクは常々神のみはわしの遺書じゃ!と周りに言っていますが、豪華な人生の集大成だこと。ゲストのみなさんには、心からの感謝を申し上げます。

wakakitamiki * 神のみぞ知るセカイ * 23:38 * - * - * pookmark

2/4:幻想四次サントラ

今日からスタッフがイン。

のはずなんだけど、まだネームを描いている。ただ今ファックスして返事を待っているところです。


今回のネームをやっている時に聞いていた音楽↓


銀河鉄道の夜のサントラ。これは映画本編ともどもお勧めでありんす。ボクは上京してきた時にレコードプレイヤーもないのに、好きなレコードを何枚か持ってきていたんです。ほとんど洋楽だったんですけど、唯一の邦楽LPがこれでした。なんでこれだったんだろうなあ。

で、この度CDを買いまして、上京して初めてジャケットの中身を楽しんでます。


今週のサンデー、今日発売でありんす〜。長瀬受難の回。ここから攻略スピードアップで、来週の巻頭カラーに続きます。来週のカラーはがんばって描いたので、今週ともどもどうぞよろしくと言わざるを得ないっ。
wakakitamiki * 音楽 * 15:05 * - * - * pookmark

6/8:ケーキ作りの深淵

(前日からの続き)

作ってみてわかったけど。




ケーキ作りってのは、結構男心をくすぐるものがありますね。

どっかで「お菓子作りはプラモデル作り」という例えを見たけど、本当。

普通の料理なら、途中で砂糖いれたり出汁を足したり軌道修正できるけど、お菓子は不可逆の行程。オーブンで焼き上がるまで、成功か失敗かわかんないんだから。失敗してもやり直せない。だから、失敗しないよう、精密な設計図をもとに、材料を正確に計り、メレンゲやソース等のパーツをレシピ通りしっかり作り、できたパーツ同士を合わせ、オーブンの温度を管理して、一発勝負にかける。これは、料理というより、ロケットを打ち上げる感じに近いです。この論理性・科学性は、なかなかに楽しいですよ。


さて、ボクのロケットは無事打ち上がったかな?!



前回、冷蔵庫に入れて寝かせたボクのケーキ。待つこと30分。これで、完成!この紙をめくると、ボクのフロールがでてくる訳だ。今回は自信あり!もう失敗する図が思い浮かばないもん。



さあ、これが見本ですよ。目標です。2800円の幻のロールケーキ。











ふふん。
では、
ボクのフロールの登場です!


































・・・・・・・・・・・・・・・・。




の。


なんじゃ、このたれぱんだみたいな固まりは・・・・・。







げ!




クリームが流れてきとる。クリームが柔らかすぎたんだ!じ、自重でつぶれとる!自重で潰れるて、マジでボクが昔作ったプラモじゃねぇか!






ま、まあまあ!でも、見た目なんかどーいいのよ!巻き方なんて付加価値!要は味だよ味!



パク!





味も不味い!


あ、あれ?不味いぞ!なんで?スポンジが固い!ナイフで切る時点からおかしい。食べたらウレタンみたいな食感!むしろ、前に作ったリンゴのケーキの方が美味しかったぐらいじゃないかよ。もし、フロールというものがこういう味だったとしたら、2800円であるはずがない。ボクなら200円でも買いたくない、という味。なんでよ!


ど、どうなってんだ、こりゃ・・・。これはショックだ。だって、前のケーキは途中レシピ通りじゃなかった部分があったから、「まあまあ、レシピ通り作ってればもっと旨かったよ!」みたいな言い訳ができた。でも、今回はレシピ通り、もう完璧なコース取りだったよ!なのに、基準タイムクリアできてない!これ、後どこでタイム詰めればいいのさ!


・・・東急沿線に店どころか、2戦目にして、壁にぶつかった。

これは問題ですよ。ちょっとやり方がわかったような気になって作ったら、1作目よりも悪いものが出来ちゃったよ。これってもろ新人賞受賞した新人漫画家がスランプになるパターンじゃん。

実際、この後しばらくヘコむ。だって、スポンジ作れなかったら、ケーキなんて絶対ムリだもん!今も原稿やりながら、何が悪かったんだろうな〜と悩んでます。きっと、オーブンの温度か、メレンゲなんだ。ヤバい、「トゥームレイダー」やってる時みたいになってる。ハマってるよ。

もやもやするー!
あー今すぐにでも、もう1回作りたい。
wakakitamiki * お菓子 * 22:50 * - * - * pookmark

6/7:一ヶ月待ちのロールケーキ。

パティシエ再び立つ!



先日、見事なケーキ初陣を果たした私ですが、2つ目のケーキ制作を行いました!

前回のリンゴのケーキをもう一度やり直す、みたいな軟弱なことはいたしませんよ。5回作って飽きるかも知れないのに、同じものを2回作るなんてもったいないだろ!

今回はもう一気にパティシエ界に殴り込みをかける勢い!本格ケーキに挑戦!アムロだって、2戦目でもう宇宙で戦ってたっ。もうボクはパティシエなんだよ、かあさん!


今じゃあ一流パティスリーのレシピが簡単に街で手に入れられることだしね。




という訳で、今回の獲物はこれ!




ミディ・アプレミディのフロール!


通販限定で一ヶ月前から予約しないと買えない、京都ミディ・アプレミディの幻のロールケーキ。しかも、値段2800円!ロールケーキの値段じゃねえぞ!しかし、このロールケーキの作り方が、何と今出てるCREA due eatsに掲載されているのだ!ふふふ、自分の商売道具の手の内を明かすとは、何とうかつなヤツ!オレ様が同じモノを作って1000円で売ってやる!

つーか、フロールの予約って毎日30分で予定数が売り切れて、いつ電話しても繋がらないんだもん!悔しいから、もう自分で作る!



以降、制作過程!
最初に言っておきますが、今回、途中の波乱はありませんよ!何しろもう、一人前のパティシエですから、ぼかあ。


まず中のクリームを仕込む!沸騰した生クリームにホワイトチョコを刻んで入れ溶かし、ラップでフタして1日冷蔵庫で置いておく。

1日冷蔵庫で寝かせるって、何だか本格的な感じじゃんか!ちょっと誇らしげな気分。




次の日。
ケーキ生地を制作。今回このフロールとの戦いに当たって、ボクは強力な火器を制式採用していた!



ハンドミキサー!アマゾンで1500円。ケーキ作りのマシンガン。もう泡立て器で混ぜる時代は終わりましたよ、乃木大将。(1回しか作ってないけど)



ボールに卵黄と卵白を分けて入れ、それぞれ砂糖を加えて泡立てる。

ハンドミキサーすごいぞ。あっという間にできた!




更に、泡立てた卵黄と卵白を合わせて、キレイに混ぜて、薄力粉をふるって混ぜる。(ボールが3つもないので、鍋)

ここまで全くレシピに載ってる写真の通りにできてる。前みたいに牛乳入れ忘れたってこともない。小麦粉を入れてからも、レシピに書いてあるように、ちゃんと底を切るように混ぜたし。ダマもできてない。カンペキだ!



最後に溶かしバターを入れて、また底からすくって混ぜて、生地が完成。

これも本に載ってる写真と同じだ。こ、これは・・・マジでうまく行っただろ。



これを焼く!

天板(これも通販で買った)にオーブンシートを2重に敷き、生地を流し、200度に予熱したオーブンで12分焼く。




焼けるのを待つ間、パティシェリアで買ったケーキを食べる。

タダシヤナギの「ル・ショコラ・グラン・クリュ(手前)」と、ラ・ヴィ・ドゥースの「エキゾチック」。ケーキを焼きながら、ケーキを食べるとは。我ながらどうかしてる。それにしても、どっちも美味しい。何でこんなうまいこと作れるんだろう・・・。



生地が焼けたら、焼けた生地を冷ましながら、前日に寝かせたホワイトチョコクリームを泡立て、冷めた生地の上に塗る。






そして・・・・巻く!



最後に紙を巻いて、冷蔵庫で2、30分寝かせてできあがり。



ここまで、全く淀みなく行ってる。何度レシピを見直しても漏れなし。パーフェクトにノープロブレム!こ、これはできただろ!い、いいのぉ?ケーキ作り2回目でこんなに巧くいって!天才じゃあなかろうか。漫画家なんてやめて、東急沿線でケーキの店開いてやろうか!



さあ、勝負だ!フロール!
試食編に続く!
wakakitamiki * お菓子 * 08:27 * - * - * pookmark

12/20:年末の大掃除も平行して

やってます。
いや、まだやってませんが。
せめて原稿の整理ぐらいはやりたいなぁ。
いや、まだやってませんが。

なんて思いながら、部屋に積んである紙束をのけてみると。

アルバトロスの幻の第1話というものが出てきた。
いやー懐かしい。


見よ、メイド服姿のアルバトロスびっくり
「アルバトロス」の週刊連載企画は、当初、読み切りの設定をそのまま生かした変身ヒロイン怪盗萌えコメディだったんですね〜。


ユウキもこの頃は萌えキャラですね。
大きなお屋敷にすし詰めの警官、そのなかをアルバトロス(と巻き込まれたユウキ)がつっこんででっかいダイヤを盗む、という第1話でした。

その設定で4話までのネームを用意し、連載会議に提出したボクは、企画が通った時のために、何とケナゲなことに、結果待ち時間のあいだに1話目の下描きまでしてしまっていたのだ。よっぽど連載したかったんだね。

「炉が服を作る」という設定は、盗みに入る時にアルバに毎回コスプレをさせるネタのために作った設定だったんですな。もっとも、この設定は通らず、本来もっと後からやる予定だった戦争設定を前倒ししてバトルものとして作り直すことになったんですね(その変更に半年以上かかった)。

最後のページは通ったものと同じ。
今見てもこの最初の版は萌えコメディでおもろいな。宮崎駿オマージュ濃厚だよ。よっぽどこれがボツったのが悔しかったのか、封筒の上に「祈復活」と大書してあった。はは。まあ、この路線だと、ユルすぎてテンションを保つのが大変だったろうけど・・・。

ガムテで封印して完全にオクラにしてしまおう。
今年の悔いは今年のうちに、ですよ。
wakakitamiki * 仕事 * 15:42 * - * - * pookmark
このページの先頭へ