12/17:ローグワン

ねじの人々の話をしたかったけど、1日では書けなかったので、後日に。

 

昨日はスターウォーズの新作「ローグワン」をみてきました。

スターウォーズのガチのスピンオフ映画って初めてだよね?テレビシリーズとか「イウォークアドベンチャー」とかあったけど。ディズニー的には、スターウォーズもアベンジャーズみたくする気なんすかね。制作費2億ドルだって。

 

ここからネタバレ。

 


いつものジャーン!のファンファーレのない始まりにちょっと違和感。音楽もなんかジョンウィリアムズに似てるよーで似てないモヤモヤする感じ。しかしそれ以上にモヤモヤしたのは、主人公のジンが最初に出会う反乱軍のシーン。この反乱軍と帝国軍の交戦シーンが超カオスなんだよ。帝国軍に先に仕掛けて町中でドンパチやらかし、一般市民を思いきり危険にさらす反乱軍。倒れたストームトルーパーに無慈悲にとどめを指す反乱軍。帝国軍を捕まえて袋を頭にかぶせ乱暴に連行する反乱軍。なんか反乱軍が今まで見たスターウォーズのそれと全然違うんだよ!そしてその舞台である街ジェダは中東の雰囲気を模してある。そう、完全にシリアのメタファーなんだよ。戦争にいいも悪いもなく。反乱軍も帝国軍もすごい迷惑で粗暴な戦闘民族。

 

ええ〜。と思った。スターウォーズは「おとぎ話」だからいいんだよ。こんな「シビルウォー」みたいなドキュメンタリーを見せられても困る。これは制作陣の勇み足だろう…と、正直最初はすごい抵抗感があった。

 

ところが、これがね〜。後半から様相が一変するんだよね。こういう泥臭い仕事をずっと続けていた反乱軍たちの前に、大きな仕事の話が来る。デススターの設計図奪取の計画だ。EP4でのキーアイテムになるあれ。ところが、反乱軍の評議会は意見分裂して、作戦は頓挫してしまう…しかしそこで、反乱軍のなかで今まで汚れ仕事をやってきた連中が独自に義勇兵を結成、「ローグワン」を名乗って、デススターの設計図を盗み出すために帝国軍の宇宙船を駆って突撃する。

 

ここから物語は異次元の熱さを持ち始める。僕らが知ってるスターウォーズという「おとぎ話」がどれだけの無名の人に支えられていたのか。最初のモヤモヤするシーンはわざとだったんだよ。"HOPE"を信じる無数の人たちの手によって命をかけて設計図が運び出されたその時、テロリスト同然だった反乱軍が「おとぎ話」の一部になった。この怒濤の展開、SW史上最高に激しい戦闘シーン。最後の最後まで上がり続けるテンションに、正直思い切り泣いてました。EP3とかね〜これぐらいやってほしかったよね〜。

 

これはね〜スターウォーズファンは必見の映画ですわ。

 

ただ、これはルーカスなら作らない気がするし、ある種のスターウォーズ世界の拡散ではあると思う。だから、気に入らないって人もいるだろうね。EP7は「誰にも嫌われない」ことを目指してる感じがしたけど、ローグワンはかなり踏み込んでる。でも、今回に限って言えばすごい良い。このノリをEP8でやると更に賛否両論になりそうだが、どういう感じで作られているんだろうなぁ。ただともかく、最初にジャーンってファンファーレは入れて欲しい。

wakakitamiki * 映画 * 23:59 * - * - * pookmark

10/22:Eight Days A Week

昨日の「君の名は」と同じぐらい見たかった映画、「ザ・ビートルズ〜EIGHT DAYS A WEEK」を見た。

有楽町にて。

 

色々ビートルズのドキュメンタリーはあるけど、この映画はビートルズの「ライブツアー」に焦点を置いたもの。でも、監督が名監督ロンハワードでかなりしっかりとした「映画」になってた。ハンブルグで鍛え上げて、イギリスで社会現象になり、アメリカ初上陸の興奮を頂点にして、どんどんツアーに飽きてくる、というストーリーはおなじみなんだけど、映像がリストアされて、大画面で見られるだけで大分違う。特に初めてのアメリカツアーの時の「アイソーハースタンディングゼア」の時のリンゴ!ド迫力やね。ほんとにビートルズってとんでもなかったんだなぁと感心する前半、そしてそこから延々と観客の金切り声が続き、見ているこっちも飽き飽きしてくる。ビートルズの気分をこちらも少し味わえるのです。それでも、この頃のビートルズが本当に仲が良くてうれしくなる。

 

そして、66年のキャンドルスティックパークのコンサートでビートルズはコンサート活動をやめ、アーティストとして歩んでいく…というところで、おしまい…と思ったら、そこにサプライズがあった。最後に「レットイットビー」のルーフトップコンサートの映像が流れた。そういえば、これもライブといえばライブだった。しかし、映画レットイットビーと言えば、未だにソフト化されていない、ビートルズ最後の聖域。それとこんな大画面で見られるとは!ビートルズシネクラブの復活祭とか行ったことない僕にはとてもうれしい映像だった。

 

それにしても、もっとサプライズだったのは、そのルーフトップコンサートの映像見ながら、僕泣いてしまったんだよ。「君の名は」でも全然泣かなかった僕が、「アイブガッタフィーリング」を四人が楽しそうにしてるところを見てたら、ハラハラ涙が流れてきてねぇ。「ああ~僕はビートルズが好きだったんだぁ…」なんて…。小学生のころから聞いてるもの。DNAだなぁ。まあ、聞き始めたころはもうとっくに解散してたんだけどね。

 

「レットイットビー」は、発売とかはまだなのかなぁ。でも、なんだか、レットイットビーの映像が僕の記憶と違うというか。こんな仕草あったっけ?って思うことがあったんだよね。あれはなんだったんだろう。大画面で今まで気づかなかったところに気づいただけかな。

 

 

帰りは思い出に浸りながら、ペニンシュラに行って、栗とヘーゼルナッツのムースケーキを食す。ペニンシュラは栗とハロウィンの国であった。

wakakitamiki * 映画 * 18:23 * - * - * pookmark

10/21:京ちゃんと「君の名は」(ちょいネタバレ)の話

君の名は

京ちゃんが誕生日だったんですよ〜。そういえばこないだ声やってた近村さんに、ひょんなことで会って話す機会があったよ。不思議なこともあるものだねぇ。

 

それで今日は遂に、話題の大ヒット映画「君の名は」を見に行ってきましたよ。

いや〜びっくりするほど面白かったですよ。

 

ほんと散々話題になってるだろうけど、これホントに新海作品か?という意味でびっくりですよ。

 

もう最初の10分ぐらいで「今回は違う!」って思いました。すごい個人的な印象だけど、新海作品の登場人物って、「聞きたい事を言わずに、聞きたくないことを言う」のが毎度だったじゃないっすか。なんで今それ言う?なんでそれそうなった?みたいな。それが今回は「聞きたいことを言い、聞きたくないことを言わない」んですよ。これはびっくりした。最初からすばらしく無駄のない展開とスピード感。ぐいぐい感情移入できるんですよ。ホントに同じ人が作ってるんですか、これは。

 

こうなるともう、新海さんのいいところばっかり出てくるんですよ。丁寧で色っぽい仕草と演出、美しい背景、知的で印象的な場面つなぎ。後半にいつもの新海さん的モヤモヤっとした展開が出ても、序盤で「願い」がちゃんとできてるから、全然いい感じなんですよ。あと神木君の演技がものすごくてね〜見事に男に女が入ってましたよ。

 

とどめに後半の怒涛の展開と音楽の力。今回はバルト9で見たんだけど、音響もよくって音楽が始まるたびに鳥肌立ちっぱなし。ええ〜、こんなに観客に寄り添える話作れるのに、今までは何だったんだという。とってもいい作品でした。

 

これ、恋に恋する年齢の時にみたら、人生変わるぐらいのインパクトあるかもしれませんな。この映画を見て実家したのは「僕って恋愛に夢なくしてるなぁ〜」ってこと。好きな人と会えるなら死んでもいい!みたいな気、もうせんもんな。街全体が危機にさらされてるなかで、好きな男の名前を忘れることを心配する気持ちがもうしっくり来ないw なんなら、街全滅の危機が二人のロマンスを高める舞台装置になってるもんなぁ。愛は世界より重い。そういう意味で、危機解決のために恋愛ドラマを一切排除したシンゴジラとは全く逆のベクトルの作品だった。

 

まあ、そもそもこんな特異なことがあったら最初の日に女の子に電話してるけどね、普通は。東京岐阜なんて行こうと思ったらすぐ行けるし、バイトもしてるしね。もう入れ替わりオフでしょ。まあ、それをやったら映画短くなっちゃうけど。まあ、君の名はってタイトルだからすれ違いも織り込み済みだよね。

wakakitamiki * 映画 * 23:32 * - * - * pookmark

9/28:「名画」を見る意味の話

なんか、またジャンプマンガがドラマ化するんだね。月曜ドラマランドみたいになってきてるね。

 

今日はひたすら原稿。

若くてニコ厨のスタッフさんたちのために、昔の「名画」みたいなものを今週は流しながら作業してる。

 

昨日今日みていたのは、

 

12人の怒れる男

(一部屋でメガヒットは作れるという映画)

 

 

とか、ポセイドンアドベンチャー

(パニック映画に見せかけた生足映画)

 

とか、戦場にかける橋

とか。

 

戦場にかける橋、久々見たけどよかったなぁ〜。それぞれが真面目にやった結果が大惨事、みたいなサラリーマン川柳みたいな反戦映画。これぞ名画。

 

ボクも別に映画好きって訳じゃあなかったんだけど、連載を始める時に大量に見て詰め込んだ。名画というのを見る意義というのは、もちろん勉強にもなるんだけど、自分の見たり描いたりするものが何から始まってるかを知ってることは重要だし(無意識のパクリとかも防止できる)、打ち合わせでのイメージの共有にも役に立つ。自分しか知らないものを話しても、相手に同じものを想像してもらってるかわからないからです。

wakakitamiki * 映画 * 14:50 * - * - * pookmark

9/24:ネームしてる1日の話(ミニ)

PSVRの予約にまた敗北。

でも、DOAXのVRは遅れるらしいから、別にいいや。

 

ネームをやってすごす。

 

ネームの間に買ってあった「チームアメリカ」を見る。

「もしガタガタスタンが大量破壊兵器を持っていれば、911の1000倍の悲劇ももあり得る…つまり、91万1000だ…」

 

ナショナリズム、リベラル、アメリカ、北朝鮮、イスラム、ヒーロー、映画のクリシェ、そしてまたしてもアレックボールドウィンをギャグと悪趣味でぶっこわしちゃうサウスパーク人形的。最高にゲロゲロしてすっきり。特に歌が本当に良い。アメリカのカラオケでは大人気であろう(?)神曲連発。

 

でもこの映画、愛國戦隊大日本みたいに本気でとらえる人も多そうだね。

wakakitamiki * 映画 * 23:40 * - * - * pookmark

9/17:シビルウォーとウォッチメンの話

今日はプロット。2話分なので大変難航したが、まあ何とか形になった。後はネームでギリギリと絞る。

 

予約してたシビルウォーが届いたので、仕事しながら見る(もちろん仕事の方をおろそかにして)

しかし、アベンジャーズシリーズは毎回戦闘シーンがすごいな。アイデアの宝庫。今回なんかアベンジャーズVSアベンジャーズだもん。しかも、スパイダーマンも参戦。制作費250億円のスマブラだよ。楽しくない訳がない。

 

とまあ、場面場面は面白いんだけど、このストーリー!もう何とも言えない難しい話。答えを簡単に出せないことをど真ん中で取り上げてる。「正義」のために活動するアベンジャーズのせいで町がめちゃくちゃ。管理しなきゃいけない!「正義」のためにどこまでやっていいのか。そこでアベンジャーズがバラバラになってしまうんだけど、こういうのは定番の話題ではあるが、アメリカの社会状況を映してるからとてもリアリティがある。ヒーローたちも悩む。ヘイトフルエイトのような投げっぱなしではなく、何とかしようと戦うだけにさらにカオスになってる。

 

でも、こういう話でも「現実って難しいなー」とか現状追認じゃなく、皆が答えを自分なりに出す。「そんな簡単に答えは出ない」というのは答えじゃないからね。

 

 

この映画を見た後、ずっと読まずに本棚に差しっぱなしだった「ウォッチメン」を読む。これに至っては、活動を規制された「ヒーロー」たちが自分のアイデンティティについてずっと内省するという超硬派な話。敵なんて全く出てこない。これ映画見て地味だなーと思ってたんだけど、「シビルウォー」見た後だと、何のことはない大傑作だった。こういう風に見たらよかったんだなぁ。44才にして読解力アップ。

wakakitamiki * 映画 * 21:18 * - * - * pookmark

9/10:サイレントランニングの話

やっとなの菓子の原稿が一つ終わった。後はねじの原稿と単行本作業本文が残ってる。ふぅ~う~ぅ~。途中、歯医者の予約があることをすっかり忘れててキャンセル。行ってる暇なし。

 

とりあえず一つ終わったところで、連続活動の限界が来たので爆睡。

 

その後プロットをやる。

 

プロットをやりながら「サイレントランニング」という映画を見る。

この映画は一時期「ラピュタの元ネタ」とか言われていたので、一応買っておいてそのまま放置。見るものなくってやっと見た。

 

この映画、色々気づかされるものがあった。

 

ラピュタに似てるかどうかはわからん。ラストシーンは確かにちょっと連想できるものはあったけども。それより眠くて!すんごい眠い映画だったのよ。72年とすごく古い映画ということもあって、なんか静かだし、地味だし。ただ、アイデアというかストーリーは少し面白かったの。なのに眠たい。それで、見終わった後に「これこうすればもっとよかったのにな~」とか「こうすれば、すごい面白い映画になったよ」とか思ってた訳。そしたら、その映画、よく見たら全部あったの。こうすればよかったってところ、全部既に描かれてた。僕が気づかなかっただけ。見てくださいってわかりやすく提示してないだけだった。

 

いかに今の映画がわかりやすく、僕らを甘やかしてくれてるか、わからせてくれる良い映画だった。

wakakitamiki * 映画 * 23:59 * - * - * pookmark

9/4:ヘイトフルエイトの話

タランティーノの新作。これって、シナリオ流出した奴だよね。ギンレイホールでやってたんだけど見損ねちゃったのでブルーレイ購入。

 

はてさて、ジャンゴとレザボアドッグスを混ぜて、血糊を5倍ぐらいにしたみたいな映画だった。ん〜、でもなんかあんまり乗れなかったな。ほんと、中身がなくて、テイストだけの映画。でも、タランティーノの映画ってのはいつもそう。意味なんてない。趣味と与太話を並べてるだけ。ただ、その趣味性にとてつもなく色気と強度があって、いつまでも見てられる魔力がった。本当にこういうものを愛してるんだな、という気持ちが伝わってくる。デスプルーフとかほんとヒドすぎる(ほめ言葉)。ジャンゴに至っては、それに意味すら感じられるようになって、結構圧倒されたんだけど。この映画に関してはそこまでの色気がなかった。ただ趣味が並んでるだけ。マツコの知らない世界の外れ回みたいな感じだった。

 

流出した方のシナリオはどんな内容だったんだろう。黒人に対する扱いとか、女性が殴られたり、やたら荒っぽい雰囲気に関しては史実に基づくものなのか、ジャンゴのブラックスプロイテーションのノリなのか、何かマカロニウェスタンの元ネタがあるのか。町山さんの解説でも聞いてみようかな(200円)→聞いた。なるほど〜「ヘイトフル・今のアメリカ」。

wakakitamiki * 映画 * 13:13 * - * - * pookmark

8/15:シン・ゴジラとジブリの大博覧会の話

意図した訳ではないけど、終戦記念日にゴジラを見に行く。

島本先生の絶叫上映がちょうど行われてた新宿ではなく、六本木のTOHOシネマズにて

 

(以降、ちょっとネタバレ感想)

いや~、すごい趣味全開の映画で素晴らしかったですね。

 

見てるものの判断能力をぶっちぎったシチュエーションと設定・専門用語の洪水。情的なドラマは全くなく、状況とパワフルな映像だけが 猛スピードで続く。これゴジラじゃなくって、「マッドマックス」だよ。しかし、一つ一つの手法自体はあくまで日本特撮のリスペクトがある。こないだ午後ローで見た「ゴジラファイナルウォーズ」は ハリウッドの手法をダラダラと見せられた 。真逆のコンセプト。(どうも岡本喜八の沖縄決戦がルーツらしいけど未見)。エヴァQで冒頭の宇宙での作戦(US作戦)が好きだった人には、あれが全ての時間で楽しめるから最高じゃないかな。僕的にも最高。

 

あと、「パトレイバー」の匂いもすごく感じた。この映画が東日本の震災を前提にしてるのは明らかで、人智を越える災厄に直面して人間に何ができるかということをスーパーな個人や設定に頼らず、人間が現状持ってる力を元にリアリティのあるシミュミレーションを行っている。初代ゴジラはなんだか「天罰」みたいな存在だったけど、今回のゴジラはもっと気まぐれな「天災」って感じで、なんか「新マン」の序盤のストーリー的な感じも。監督的に。後で新マンのグドンとツインテールの回見てみようかな。

 

それにしても、2012年の庵野+樋口の「巨神兵東京に現わる」はとんでもねー黙示録的内容で、恐ろしさで劇場から飛び出したくなるような作品だった。だから「ゴジラ」の破壊神っぷりがあれレベルだったらどうしようと言う不安もあった。実際一回暴れたときはすごかったけど、ワンパンで許してくれたからね。今回は「この国を見捨てずに行こう!」だもん。震災から時間が少したって、内容もポジティブになった。

 

あれだけの設定を1回の視聴で把握できる訳もなく、全部を理解した訳じゃないけど、初見の僕の印象は100点満点で90点!実は文句なしなんだよね。後は石原さとみを10点満点で何点つけるか次第でしょう。いや、石原さとみご本人はいい演技されてましたけどね…なんだろうな、ゴジラの出てくる感じやゴジラの倒し方はすごく新しいことをしようとしてるけど、人間の描き方は省スペース化というか、類型的なんだね。まあ、掘り下げる気がないからこれでいいけど。

 

さすが庵野さんというか、今までみた「ゴジラ」映画のなかでは、初代の次に面白い映画だった。初代は別格だし仕方ないけども。ファーストゴジラはゴジラが生まれてきてしまった"悲劇"を描いている。とにかく「祈り」や「願い」そして「怒り」に満ち満ちた映画だった。だからこそ、ああいう歴史的なものが生まれた。その点、「シン・ゴジラ」はゴジラが出てきてほしいなあ、って感じが満ち満ちてる(笑)。一応、人間の悪いところとか311のこと、それに原爆はゴジラ映画の手続きとして描いているけど、本当にやりたいのは「無人在来線爆弾」なんだよね。もうあのシーンおもしろすぎたよ。ゴジラも時代を経ていろんな楽しみ方が増えた。ポストモダンだね。

 

庵野カントクほどの天才なら、きっと、こんなぐらいの映画簡単なんだろうと思う。楽しんでるもんね。それで100点の映画作る。でも、エヴァはあんなに苦しむ。エヴァは100点満点じゃなくって、120点満点を求めてくる作品なんだな。やっぱり、エヴァが見たいな。エヴァもこれぐらいのノリで作ったらみんな喜ぶものになりそうだけど、そうならないのが面白いというか難しい。

 

その後は、ジブリの大博覧会を見て帰る。なんだか「鈴木敏夫の博覧会」って感じでした。

wakakitamiki * 映画 * 23:59 * - * - * pookmark

7/2:映画「FAKE」の話(ネタバレ一部あり)

今日はネームの途中に散髪に行き、ついでに渋谷のユーロスペースに行って森達也監督の「FAKE」を見てきた

 

あの「佐村河内守の現在を追ったドキュメンタリー」という触れ込みだけでも、誰しもが見に行きたいと思うだろう。ユーロスペースは未だ立見が出るほどの盛況。さすがのスター性だわ。

 

しかも、監督・森達也。この人を知ったのは「A」という映画だったんだけど、これがオウム事件をオウム側から撮るという、ものすごい映画だった。どうやって交渉したのかは知らないけど、上祐が逮捕され指導者なきコミューンとなったオウムの信者たちと一緒の時間を過ごす。オウム側から見ると、オウム事件がまるで別の観点で見える。オウム側の人達は意外と素朴な人達で、マスコミや警察がまるで怪物のように見えてくるんだ。

とにかくこの監督のやってることは、真実というのがいかに恣意的なものかと言うことなんだ。ボクらが見ているものが本当に真実なのか。そもそも真実って何なのか。

 

そこで「FAKE」なんだけど。

 

ここでは、例のゴーストライター事件を100% 佐村河内守目線で追いかける。スクープしたジャーナリストの神山氏や、ゴーストライターやってた新垣さんの言うことばかりが世間ではもてはやされ、自分は外にも出ないで犯罪者のような気分で生きている。でも、あいつらの言うことはウソばっかりだ!ゴウチは切々と訴える。なるほど、こうして 佐村河内氏側から語られると、あの事件に別の目線が出てくる。

 

でも、じゃあ、 佐村河内氏はウソをついてないかと言うと、これが実に怪しい。肝心の質問からは微妙に逃げる。聞こえてんじゃないか?とか。あとケーキが存在感ありすぎだろ、とか。さらに、監督は新垣さんにも会いに行く。新垣さんは「是非話をしたい」と言いながら結局出てこない。神山氏も依頼を断る。みんな本当のことを言わない。 佐村河内氏を「まじめに扱いたい」と久々の出演オファーをしてきたテレビ局は、 佐村河内氏が断るとすぐさま新垣さんにオファーを出して新垣さん寄りの番組を作る。みんなウソをついてる。一体何が本当なんだろう?その結論は結局最後まで出ない。事件の全容は全くわからない。

 

そして、監督は映画のなかにもウソを仕込んでいる。観客に向かって「ボクはこの映画でウソをついていますよ、さてどれがウソだったでしょうか」と問いかけられる。そういう映画なんですよ。ドキュメンタリーだって、真実の一面しかとらえられない。

 

それどころか、「なんでこんなつまんないことでみんな大騒ぎしてる訳?」という監督の言外の言葉まで聞こえてくる。この映画で、 佐村河内氏が自分が耳が本当に聞こえないけど音楽がわかる、ということを訴えるためにほっぺたを叩いて「アイネクライネナハトムジーク」を奏でるシーンがあったんだけど、必死な 佐村河内氏、それを神妙な顔をして聴くテレビ局の面々、という絵が間抜けすぎて、場内大爆笑。なんか「大日本人」みたいな空気のミスマッチな笑いを随所に入れてくるんだよね。でも、こういう場面が「A」であったとしても、決して爆笑はしないだろう。なぜならマジでシリアスな事件だったから、オウムは。でも、耳が聞こえないか聞こえるかってそんな大した問題だったんかね。

 

メディア、真実、人間について、色々考えるところのある映画だった。そう、何が本当で何がウソかは、自分の頭で考えて出せ、というものだった。

 

ユーロスペースのロビーで地球に落ちて来た男の予告があった。やるんだ、これ。

ボウイファンとしては行きたいけど、爆睡できる自信あり。

wakakitamiki * 映画 * 23:29 * - * - * pookmark
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