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1/26:「聖結晶アルバトロス」総括(下)

こんにちは。
総括の後半です。

今日は具体的なアルバの設定のお話をします。
しかし、本当に本格的に話出してしまうと、何日かかっても終わらなくなるので、できるだけ簡潔に行きたいと思います。

まあ、質問形式で答えるのが一番良いですかね。


Q:アルバトロスの髪が黒くなった時があったけど、あれは何だったの?

うむぅ。これに答えることがこの物語の一番の大きな設定に答える早道だと思います。なぜ、アルバトロスの髪が黒くなったのか?

アルバトロスの髪は元々黒いのです。
というのも、アルバトロスは、悪魔だからです。

アルバトロスの本当の素石は、「聖結晶」です。
そして、聖結晶は「悪の意志」です。


(連載のプレゼン用に描いた故郷でのアルバの鉛筆イメージ。聖結晶のエネルギーは強大で炉がいらない。下半身のデザインはピジョンに移行した)

アルバトロスは、モノバイルの世界では、聖結晶に操られた「悪魔」として君臨していました。髪の毛が黒いアルバはその本性の一部が現れたものだったのです。



Q:一夜戦争とは?

モノバイルの世界は、一握りのレアクラスによって支配された世界でした。その世界の頂点に君臨していたのが、聖結晶とアルバトロスです。その恐怖政治を打倒し開かれた世界を目指す反乱勢力と、アルバトロスとの戦いが「一夜戦争」です(かなり簡単に言っちゃいましたが)。アルバトロス率いる「ライト・ジュエル」に対抗する反乱軍の「ダーク・ジュエル」は下級モノバイルの解放を目指し、本来ならアルバトロス側であるレアクラスも巻き込んで、強力な集団になり、戦争はかつてない大きなものになりました。


Q:ユウキは一体何者なの?

一夜戦争のただ中に生まれたユウキは、複数の元素のモノバイルが交流してできた、混石児、「デュバイル」として生まれました。デュバイルは石の純粋性を重んじるモノバイル社会では極めて地位の低い種族でしたが、普通のモノバイルにはない可能性を持ち、モノバイルの新しい世界を担う存在でもありました(←ここら辺ザブングルっぽいっすね)。なかでもユウキは飛び抜けた能力を秘めた子供で、ダーク・ジュエルはユウキを「神の子」として、アルバトロスに対抗できるモノバイルとして守護していたのです。ダーク・ジュエルは悪者っぽい登場をしましたが、元はユウキの味方なんですね。


Q:大発火はなぜ起こったの?

当然、アルバトロスの軍は、赤ん坊の「救世主」ユウキを殺しにやってきて、ダーク・ジュエルとの大きな戦いになります(レバイオ達がやってきた"お祭り"はユウキを祝うお祭りだった)。しかし、赤ん坊のユウキを目の前にして、長年聖結晶に操られてきた自分と良心との板挟みになったアルバはユウキを殺さずに、聖結晶を自ら破壊し、自決します。それが「大発火」です。ユウキはこの時アルバに殺されかけた恐怖体験が元で、怖さを感じない体質になってしまったのです。(この辺りは「ハリーポッター」の自分なりのアレンジです)


Q:ユウキはモノバイルなのに、なぜ炉がないの?

大発火に巻き込まれたモノバイルは人間世界へと飛ばされました。しかし、何人かのモノバイルは空間だけでなく、時間も移動しました。ユウキは、他のモノバイルよりも10年ほど過去の人間界に来てしまいました。ユウキはデュバイルの適応力で人間の食べ物に対応し、炉がいらなくなったのです。ついでに自分がモノバイルであったことも忘れました。そのユウキと一緒に人間界にやってきて、後でユウキの保護者「高生」となるのがダーク・ジュエルの一員であったホークです。ちなみに、ホークはクレインの兄貴です。ライト・ジュエルについているクレインとは同じ研究者でしたが、考え方はまるで違います。ホークは人間界で出会った美沙都と一緒にユウキを守り育てることにしました。

余談ですが、木梢町には更に昔にやってきたモノバイルもいて、そのモノバイルは鉱山を掘って素石を大量に残しました。そのおかげで木梢町にはモノバイルの生き残りが多いのです。ちなみに木梢中の古い天文台はそのモノバイルが作ったものです。ユウキのお父さんが木梢町の町史を調べていましたが、このことを調べていたのです。


Q:アルバトロスはなんでダイヤモンドしか素石に取れないの?そもそも、アルバトロスはコモンじゃないのに、なんで炭素で動いているの?

ユウキに10年遅れて人間界にやってきたアルバトロスは、エネルギーの源である聖結晶を失って瀕死の状態でした。しかし、それを助けたのがユウキの父ちゃんです。ユウキパパは放置されていたユウキのデュバイルの炉を改造してアルバに与えました。デュバイルの炉はいろいろな素石を取れるので、アルバトロスにもかすかな力を与えることができるのですが、アルバのエネルギー消費量が大きいために他の素石ではすぐに燃え尽きてしまいます。しかし、ダイヤだけはしばらく持つので、ダイヤを使っていたのです。アルバトロスは、自分が葬ったはずの聖結晶がまだ健在であることを知り、また他の者が聖結晶を復活させることがないように、全てを葬り去ろうともう一度聖結晶を集める旅に出ます。アルバの使ってる炉はユウキの炉なんですね、2人ともそのことを知りませんが。


上の状況からしばらくしたところが、アルバトロスの第一話です。
ややこしい設定だこと・・・しかも、暗い!


ここまでの設定をまとめると、5巻までの登場人物は以下のような色分けになります。

<ダーク・ジュエルの人間>
ユウキ(神の子)
レイヴン
ピジョン(シュライクが倒れた後加入)
ホーク(高生)
トライアッドの面々(戦争初期にダーク・ジュエル下)


<ライト・ジュエルの人間>
アルバトロス
クレイン(直接の部下ではないが聖結晶に対し憧れ)
ユヒナ


<中立>
トキ
アイビス
グース

<ゴロツキ>
シュライク
カグー
プラバ

<無関係>
レバイオ
ミュウ

<人間>
美沙都
里香


こうやってみると、今敵側にいる連中は、実はユウキの味方なんですね。

こういう入り組んだ過程を、ユウキが聖結晶を集めるなかで徐々に知っていく、というのが聖結晶を集めるまでのストーリー展開の予定でした。そして、聖結晶が集まってからが、アルバとユウキの過去を未来をかけた、本当の話が始まる。というのが長期的な目的だったのです。まあ、もはや夢に終わりましたが・・・。

こういうややこしい設定を作ったのは別に読者を驚かせようとかではなく、全てのキャラクターの性格、ストーリー展開に、全て理由をつけたかったからです。主人公が派手な髪型だとか、親に厳しく育てられたとか、特別な能力があるとか、というのは、もはや飽き飽きするほど当たり前の設定で、制約の多い少年漫画では無意識のうちに選択される、いや選択せざるを得ない設定です。ボクはそこで、ものすごくストレートな少年漫画的設定を敢えて採用して、それを何とかしてストーリー的な理由を付けられないかなと思って、色々な設定をくっつけたのでした。

そういう隠れた設定を、できるだけ出そう出そうとしましたが、少年漫画のノルマをこなしながらやるのは大変でしたね!

いやはや、もうちょっと続けたかった。

そもそも、ビジョンなんかはユウキの学校に入学してくるはずだったのさ!

楽しそうだねラブピジョンは人気ありました、ホントに。




長々と書きましたが、これで読者の方々の疑問にある程度答えたのではないかな、と思います。リカが昔ユウキの道場に習いに来ていたとか、中学生の美沙都が道場を親から強奪する時の顛末とか、まだまだありますが、キリがないので・・・。書けば書くほど描けなかったことが気になっちゃいますが、こんだけ書いたら何だかすっきりしましたな。

それにしても、ボク、今までマンガを描いていて、ここまで思い入れをもってキャラクターを描いたのは初めてのことでしたよ!今まではボクが描くキャラクターってのはホントにお話の駒、って感じでしたけど、アルバのキャラクター達には初めて、命を感じました。まさにボクの子供ですよ!我が子です!おーよしよし!連載が終わっても、彼らの面倒は一生ボクがみます!心のなかでね。

キャラクターを愛してくださった皆さんにもお礼がいいたいです。どうもありがとうございました!


えと・・・。
以上です。
wakakitamiki * 仕事 * 17:58 * - * - * pookmark
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