<< 8/30:新しい下品 | main | 9/1:これ、なんですか? >>

8/31:34年目の体験

かつてボクらが若かったころ、確かにフュージョンという音楽が一斉を風靡しておった時があった。


フュージョンちゅーてもドラゴンボールちゃいますよ。あっちは90年代ね。こっちは80年代。

こういうの。

 

まあ今でこそ、天気予報とか株式の番組のBGMぐらいにしか思われてないかも知れないが、特に80年代始めにおけるこの音楽の人気はハンパなかった。そもそもフュージョンというのは、クロスオーバーとか言われてて、要するにジャズに他のジャンルを掛け合わせた音楽のことです。なかでも、日本のフュージョンというのは実に実に聞きやすくなり、歌謡曲的…バブル前夜のリゾート気分と合わさって「アイドル的」と言っていいほどに普及しておりました。前も言ったけど、スクェアをクラスでかけると女子が寄ってきたぐらいなんですよ!「この音楽何?貸して」って。信じられますか。

 

なかでも、ボクが中学生の時に人気があったのが、ザ・スクェア(現T-SQUARE)とカシオペア。高中正義とかもっと人気あったけど世代が上だった。中2ぐらいの頃、ボクがいた吹奏楽部ではザ・スクェアのブームが突如巻き起こった。というのも「オーメンズ・オブ・ラブ」を部活でやったからなんだね。スクェアは「宝島」「オーメンズオブラブ」というブラバン定番曲も持っているので吹奏楽界では人気なのだ。アニメのユーフォニアムでも宝島やってたでしょ。

 

ボクもスクェアを聴いていたんだけど、カシオペアをいっぺん聴いてしまってからはカシオペア派になってしまった。とにかく巧い!メロディがキャッチー!アレンジがいい!巧いとかメロディが良いってのは当時のフュージョンバンドはみんなそうなんだけど、この「アレンジ」の部分…これはカシオペアの真骨頂というか、まるで4人が一つの歯車にくっついているんじゃないかという完璧な同期がすごい。「ドミノライン」って有名な曲があるんだけど、これがマスゲームのように各パートが離合集散を繰り返す超絶的アンサンブルを繰り広げる。このアンサンブルと言う部分の独自性で、カシオペアは世界のフュージョンファンの間で有名になった。ボクもこの一体感にしびれて聴き始めたのだ。

 

で、気が付けば、それ以来34年も聴いておるよ。

 

そしてカシオペアも色々あり、メンバーが辞めたり、入ったり、また辞めたり、入ったりしながら、第三期「Casiopea3rd」となったカシオペア40周年ツアーの最終日が赤坂ブリッツであると聞いて、行ってきた。

 

なんと初めてですよ、生で見るの。どうしてもっと早く行かなかったのか。

 

最初は「PAL」から。この日は40周年記念セトリということで、いろんな年代の楽曲をやってくれる。「SetSail」「Tokimeki」「Dazzing」「DominoLine」さすがに知ってる曲ばっかりだ。

 

初めて聞いた時のカシオペアとはメンバーも違う。向谷実も桜井哲夫もいない。野呂一生、神保彰は還暦に到達。ナルチョは今年70才だ。でも元気。さすがにこのトシになると昔のような機械仕掛けのアンサンブルという訳には行かないようで、結構アバウトwでも観客も含めて、まだまだ現役感は残っていた。掛け合いもあるし、後半から総立ちで見てるんだもんね。かつてカシオペアがアイドルだった、という香りがかすかにまだ感じられる。嬉しい。何より、神保さんのドラムソロが生で聞けたのが嬉しかった。「カシオペアパーフェクトライブ2」の神保さんのドラムソロ何遍聞いたか。YAMAHAの神保彰モデルのスティック持ってたもんね。あの頃に比べるとセットもシンプルになったけど、ホントうまい。

 

でも意外(?)というか、一番よかったのが、最新作の曲だったかも知れない。未だに第一期を忘れられない人々が一杯いてネットでうだうだ文句言ってるけど、今はこれでこれでいいかなと思う。昔のカシオペアの曲を今のメンバーがやっても無理がある気が。「GipsyWind」とか結構危なかったw。野呂さんも興味ないんじゃいかな。今のポールマッカートニーが歌うビートルズもそうだけど、今のメンバーにあわせた新曲の方がしっくりきてる。

 

これだけ変わると、ナルチョが許せるようになってる自分がいるのもよかった。ナルチョが桜井さんに変わって入ってきた時は「なんつー下品な音を出すおっさんやねん!」と憤ったけど、ライブで見るとナルチョはなくてはならない存在って感じだった、音はまだ下品だけど。そりゃ1期のメンバーでもう一度やるってのは夢だけど、3rdは3rdで2期の一時期よりは全然いいわ。

 

12月にメルパルクホールでやるらしいけど、これも行こう。

wakakitamiki * 音楽 * 23:59 * - * - * pookmark
このページの先頭へ