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4/6:Planet for Us

今日も原稿。

 

漫画家というのは8割方ドキュメンタリー好きだと言っていいと思う。知的好奇心、というより知的貧乏性による興味。さらに作画の時に癒やされたいことで自然系のドキュメンタリーは最高にいい。好きな漫画家さんに何か送りたいなら「EARTH」のブルーレイを送ろう。

 

Netflixでまたすごいヘッドハンティング的ネイチャープログラムが始まった。

OURPLANET。BBCの「プラネットアース」作ってたスタッフと一緒にシリーズ番組を始めてしもた。ナレーターまで一緒。すごいね。中身はプラネットアースそのもの。

 

ただひとつ違うのはWWF(自然保護基金)が噛んでいるということ。したがって番組の要所要所にエコロジー的なアジが入る。「この森は日々、減少しているのです」「私たちに今できることをホームページで確認してください」。にんにく卵黄のCMみたい。でも、エコロジーってのは究極的には「自然を守るためには文明を破壊しても仕方ない」ぐらいの覚悟がないとできないよね。昔は盛り上がったエコロジーも「サステナビリティ」とかになって、要するに「できる範囲で」みたいな感じになった。エコもビジネスになって肥大しちゃってるし、何をやっても拡大してしまう人類。まあ、人類滅亡したらすぐに地球は元通りになるだろうけど。でも、WWFのおかげでこんないい番組が見られるのはありがたい。

 

 

もう一つNETFLIXで「マネーショート」も見る。

もう4回ぐらい見てるけど未だに難しい。「CDOの破綻に備えてCDSを空売りするんだ!」なにそれ、みたいな難解な用語が飛び交うんだけど、映画自体はホントに面白い。5000万ドルの債権から10億ドルの商品を作り出す魔法。その複雑な構造、用語を解説することで、銀行がいかにして「詐欺」を働いているか、なんでこんなことしてる連中が捕まらないんだ!…と訴える映画。リーマンショックの元凶になった債権がまた復活してるらしいし、世界的にバブルだから怖いね。

 

でも、そういう状況をこんなに面白い映画にして、しかもヒットするアメリカは言論に関しては風通しがいい。日本でアベノミクスをこういう風に解説してくれるエンタメ映画出ないね。未来の金をジャブジャブ投入してるのに給料は上がんないし、むしろ円の価値を下げて実質的に貯金が目減りしていく。アベノミクスに何か意味があったのかわかりやすく教えて欲しいっす。アベノミクス(というか異次元緩和)やめた瞬間にものすごいことが起こると思うんだけど…。それを予感してるから企業も内部留保する。アベノミクス後は今以上に格差が広がるのは間違いない。庶民にとってはデフレのままの方がよかったかもね?なんか駅の前で議員さんが「私たちはコツコツ働くしかないんです!アリとキリギリスのアリなんです!」って演説してたけど、ほとんどの人はずっとコツコツ働いてるんだけどね。問題はそこじゃないでしょ。

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