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2/10:俺のファーストマン

今年1番楽しみだった映画を見に行く。

 

ファーストマン!

チャゼル監督が宇宙モノを撮る。「セッション」「ララランド」と来て、今度はドキュメント?どうやって撮るんだろうと興味津々。

 

トーホーシネマズ新宿IMAX2D。䝤ちゃんが新宿をジャック中。まあ、お膝元だもんね。今XYZってどこに書くんや。

 

上映開始すぐに試練。画面揺れが酷い!今回はなんかコジャレた演出で、地上の映像は全て昔のホームビデオで撮ったような感じになってる。全ての画面が手ブレしてる。これで字幕も読むとなると相当に三半規管に来る。激しく揺れてくれたらまだいいんだけど、ユラユラ揺れるとマジで酔う。ボクはIMAXは前の方で見るのが好きなんだけど、それが裏目に出た。映画を見る方にも試練が必要だよ、こりゃ。

 

それだけじゃなく、この映画は映像表現に一杯工夫が凝らされていて、この後色んなところでマネされるんじゃないかね〜。ことに激しかったのは打ち上げの振動と騒音。ボクが今まで見た宇宙映画でもっとも激しい打ち上げシーンだった。こんなに揺れてるのに、よく計器見たり、手袋で小さいスイッチ操作したりできるね。もうヤバい。大気を越えるって大変なんだねぇ。

 

この映画のなかでコックピットのなかに乗り込んだ飛行士がふと、閉じられたドアを眺めるシーンがあるんだけど…。こんな心許ない鉄板の入れ物で、あんな激しい打ち上げを行う。ほとんど棺桶に載ってるような心境だ。アポロ1号の悲惨な事故が起こっても、計画は一切止まらない。その2年後にはもう月に向かってる。この映画には常に死の匂いが漂う。冒険と言えば格好が良いけど、要するにソ連との戦争中なんだ。そこで飛行士という「兵隊」が、安全も何も確認されていない弾丸に載って月に向かう。地上ではベトナム戦争の真っ最中で、アメリカの問題が噴出されているなかで、宇宙開発への反対運動が巻き起こる(←ここ描いたのは個人的に素晴らしいと思った)。そのなかでライアン・ゴズリングは、例によって「俺は世界で1番不幸です、どうぞかまってください」的な中二病感を振りまく。

 

そして、月に降り立ったニール。そこは荒涼たる世界で、まさに死の国。もしかしたらここは天国で、死んだニールの娘が天使としていたかも知れなかった。しかし、ただただ真っ黒な世界で、ニールはそこに娘の名前が書かれたブレスレットを置く。

 

ニールが本当にそんなことをしたかどうかわからないが、ともかく、これは宇宙モノというより、宇宙を舞台にした人間の内省ドラマになってる。しかも全くライアンゴズリングが話さないし、仲間との交流もない、宇宙によくある熱い展開みたいなものは全くもって皆無。インターステラーとか、ブレードランナーみたいな仕上がり。

 

ただその辺のSF映画と違うのは、これが史実ということ。これだけの歴史的な偉業の映画化となると、どうしても当事者へのリスペクトが入っちゃうというか(取材もしてる訳だしね)。普通はかっこよく描いちゃうよねwアポロ13みたく。しかし、そこで解釈をその上にドーンと載せちゃう。全く祝祭ムードがない。むしろ月に行きたくなくなる映画だもん。すごいと思う。ボクも見習いたいなぁWチャゼル監督の若さと才能と尊大さが存分に発揮されてた。もしかしたら今回は受けないかも知れないけど、見る価値は十分ありますなぁ。

wakakitamiki * 映画 * 23:59 * - * - * pookmark
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