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7/1:機能的≠実用的

ワールドカップで毎日原稿のお供には困らないんだけど、TBSの戸田和幸氏の解説が面白いので、本まで買ってしまった。

 

お布施。

 

遡ると、ボクのサッカー観戦の最初の先生は、かつての代表監督・加茂周さんだった。加茂さんは当時WOWOWでセリエAの解説をやっていて、当時の加茂さんはとても知的な解説者だった。試合が始まるとまず選手のポジションを言う。「左がマルディーニ、真真ん中がコスタクルタ、バレージ…」みたいな感じで。これがサッカー初心者のボクにはすごくわかりやすかったし、サッカーというのは、ただボールを蹴ってるだけじゃなくって、「システム」を使ってチーム全体でボールを運んでいくものなんだ、と勉強したんだ。つまり戦術。

 

その後はサッカー雑誌を見るようになって、より詳しい戦術論とかも読むようになったし、当時の人気ライター・杉山茂樹によるポジション解説(今までの4-4-2とかを、4-2-2-2とか、4-1-2-1-2の様により詳しく書くのも一般化した)をいつも楽しみにしていたものだ。

 

そして、今は戸田。戸田氏はボール回りだけじゃなく、なぜこういう状況になったのかを数プレイ前まで遡って解説する。このシュートを打たれたのはそもそもその前の前のプレイのズレから始まってるとか。あと、試合の間のシステム変更もすぐに指摘してくれる。ほとんどプレイヤーや監督の思考。通常サッカー専門誌のレビューで楽しむマニアックな解析がリアルタイムで聞けるから、すごく面白い。「ここはがんばりどころですねぇ」とか「次の1点が大事ですよ」みたいなありきたりなことを言わないのでとても新鮮。

 

中西哲生氏と小澤一郎氏と戸田氏がやってるYOUTUBEもよく見てるんだけど、これも面白い。でも、とにかく宇佐美をボロクソ言うんで小澤氏はボクの「倒すリスト」に入ったがな!へいへい、スペインでさぞ上質な料理ばっかり食べておられるんでしょうよ。だからと言って、ナニワのソウルフードをバカしたら許さへんで!「スペインなら小学生でもできる守備できない」とかうるせーんだよ。知ってるちゅーねん、そんなん。わしらにとってはあいつがごちそうやねん!

 

そこら辺がスペインサッカー好きの人をボクが好きになれない理由なんだけど(苦笑)。オシムが「日本人はシステム議論が好きらしいが、システムは保障でしかない」と言っていたけど、システムは最低限を担保するだけで、勝利を決めるモノでもなんでもない。理論ってのは、なかなか本質をえぐれない部分があって。常に後追いにならざるを得ない。まして相手のあるスポーツではね。ボクにサッカーを教えてくれた加茂さんはその後代表監督になって失敗し更迭された。杉山茂樹氏も今はすっかり名物男みたいになってるし。マンガも同じで機能的であるから面白いとは限らない。

 

どうして、ワールドカップでは一流選手があんなに無様になってしまうのか。マスコミのプレッシャーや勝負の恐怖というものは戦術論ではなかくみ上げられないからね。まあ、そういう様々な側面があるからサッカーは面白いんだけどね。

 

それにしても…昨日のフランスアルゼンチンは面白すぎた。

決勝トーナメントになるともっと堅い試合するかと思ったら、あんなオープンになると思わなかったよ。

wakakitamiki * サッカー * 18:46 * - * - * pookmark
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