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6/4:スリービルボード

今日はプロット。

 

…をせねばならないのだけど、昨日のダメージで全くやる気が出ないので映画でも見る。

 

Amazonに課金してレンタルで「スリービルボード」にする。

おお…。

これはすごい。この映画は特にその脚本に対して前評判が異常に高かったけど、評判になるだけのことはある。

 

いわゆる凝ったプロットとか、すごいプロットというと、例えば「パルプフィクション」みたいな時系列入れ替えとか、「ユージュアルサスペクツ」みたいな今まで見えてた景色を途中で全部ひっくり返すとか、そういうギミック系の奴が思い出に残るんだけど、この「スリービルボード」もそういうギミック系のプロットに入れていいかも知れない。

 

ただ、そのプロットによってひっくり返されるのはストーリーじゃなくって、見ている人間の価値観。

 

このお話で扱っているモチーフをすごく簡単に言うと「愛と憎しみ」。ストーリーは、ある母親が自分の娘の殺人事件の捜査が進まないことに業を煮やして、ある看板広告を出すところから始まる。まさに母親の愛情からの行動だ。ところがこの時点でボクらが想像するような展開はまず起こらない。この映画で登場する3枚の看板になぞらえたように3人の主役が出てくるんだけど、それぞれが表の面、裏の面を見せる。その度にストーリーの感じ方が変わる。ボクらが何に感情移入するか、そういうものを次から次へと変化させていく。どういう展開をしていくのか、途中から全くわからなくなった。

 

強引に説明すると、「愛と憎しみ」についての別のストーリーを3つ作って、それをつなげたようなお話。ビートルズの「ストロベリーフィールズフォーエバー」みたいな。テクニカルなプロットというのは、見てる人を手玉に取ってるようないやらしさがあるが、この映画は見ているものを翻弄しつつも、普遍的テーマに帰結し、ひっくり返すだけじゃなくてちゃんと責任も取る。最後は感動的に終わる。ホント良くできてる。方向性的には神のみみたいな話(←言うねぇ)。これは映画好きというか、ストーリーを一杯見てきた人は特に楽しめるお話だと思う。

wakakitamiki * - * 13:54 * - * - * pookmark
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