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5/29:KOI・『未来編』のお話

やっと未来編が終わりました。

 

いや〜長かった…。火の鳥の未来編ぐらい長かった。こんだけ長いことやることも、主人公抜きで3週ぐらいやったことも初めてだったので、自分でもチャレンジの連続という感じのシリーズでした。

 

 

 

このお話のテーマは、「自由って、一体なんだ?」

ということでしたね。尾崎豊のスクランブル・ロックンロールじゃないよ!

 

 

そもそも未来編は『ぼくらの七日間戦争』が最初の下敷きでした。この映画は厳しい校則を課してくる大人の圧力に対して中学生が戦いを挑むという"自由"についてのお話で、それ以上に全盛期の宮沢りえのかわいさ(この3年ぐらいの宮沢りえのかわいさはZONE入っていた)がグイグイにやってくる伝説のアイドル映画でした!

 

しかし、この映画の頃と今とは時代が違う。今でも珍妙な校則が話題になりますが、今は大人がそんなに厳しくない。ならば今は、昔に比べて自由になった!…のでしょうか?…自由?…自由って一体なんだ?

 

ボクは映画では抑圧する側の「オトナ」になった訳ですが、何だか全然自由な感じがない。誰にも何にも言われてないのに、何だか窮屈。ツイッターもいつの間にか全然つぶやかなくなっちゃったし。いつも誰かが見張ってるような気が。この感覚って何なんだろう?

 

 

そこで、ボクのパーソナルな思い出がまた例によってニョキニョキと出てきまして…。

 

学生の頃というのは、何かと不自由を感じるものです。学生の頃、ボクは「誰かがボクを殴ってくれないかなぁ〜」とずっと思っていたのです。勉強なんて大嫌いだったし、学校も大嫌い、かと言って自分で学校を辞めるとかそういう勇気もない。電車でサンデーを読み、筋肉少女帯を聴きながら、誰かが強制的にボクの生活を破壊してくれないかなぁ〜とか、思っていた訳です。多くの人がこんなもんでしょ?

 

当然そんなすごいことが起こる訳もなく、ボクはそのまま大学に進みました。高校の時よりも自由になった!はずなのですが、ボクはそのまま何となく外に出なくなって、そのまま部屋から出られなくなってしまった訳です。ボクは誰にも怒られることもなく、誰にも指図されることもなかった。なのに、自分で自分の道も決められず、ある日どこにも進めなくなってしまった。な〜んでこんなことになってしまったのか。

 

じゃあ、ボクは高校生の頃に誰かに殴られたら、人生は変わったのでしょうか?いや、変わらないでしょう。ボクはきっと同じ道を歩いて行った。 じゃあ、どうやったら人生が変わったのか?ボクは違う人生を選択できたのか?

 

未来と翼という双子の姉妹は、そこで道から飛び出した人、飛び出さなかった人、それぞれの運命を歩んでいる二人です。未来は外に逃げた人、翼は内に逃げた人。

 

この二人の造形は、今の担当さんが代わりっぱなに「ボクが一番好きな映画なんですよ!」として紹介してくれた、『シングストリート』という映画が色濃く反映しています。この映画も若者の飛び出し系の映画ですが、すごく面白くて。この主人公のお兄ちゃんが内側にドロップアウトした人なんですけども、ボクの大学生の頃にほんとそっくりです!家から一歩も出ないクセにやたら尊大でw

 

だから、最後の部分は『シングストリート』にならって、翼姉ちゃんがどういう人生を選択するかは隠そうと思っていたんです。翼が前向きになれるかどうかはわからないって。ところが、担当さんからは「もっとポジティブにしてくださいよ」って…。そこでどうしたものかと悩んでいたのですが、『グレイテスト・ショーマン』を見に行っていたく感動したボクは、最後明るい道が見えるようなものに変えたのでした。

 

 

(追悼・高畑勲)

 

一体、自由って何だ? という問いについての答え。

 

それは読んだ人が勝手に考えてもらったらいいのですが、ボクは「自分が自分に命令する」ということだと思います。そして、その命令する瞬間、人は何にも縛られない。

 

よく言うでしょう「自由には責任がともなう」とか「ルールさえ守っていれば、何をやってもいい」とか。それって、結局「自由にするな」と言ってるのと変わらないでしょ。自由に責任なんてないし、ルールも守らなくていい!少なくとも、最初の一歩を踏み出す瞬間は。 そして、未来はそれを行った。

 

 

未来の最後の歌。ここはシド・ヴィシャスの「マイ・ウェイ」まんまです。最初は戦車に乗って歌うはずだったのに、象になっちゃいました。象の名前がナンシーというのは…まあ、そういうことです。

 

そういえば、日大アメフト部の話が話題になっていますが、これも自由についてのお話と言えるかも知れませんね。自分の心の命令に従えない。意にそぐわないことをやらなきゃいけない。そういうの、世の中の色んな場所に溢れています。欅坂とか見てると、「大人達の言いなりにならない、って言ってって大人達に言われたからやってます」って感じで大変だなぁ…と思うんですけども。

 

しかし、これが100%抑圧なのか、と言われると…。日本で暮らしてると、自由に何かをやるということが教えられていないというか、自由のDNAがないというか、自由にやれ!と言われないと自由にできないというジレンマがあります。抑圧されて初めて自由を感じる。誰かとこの話をしている時に、その人が「日本人が本当に自由になれないのは、自分のなかに神様がいないからじゃないか」と言ったのがすごく印象的だったのですが、そうなのでしょうか?

 

でも、一歩ぐらいは道を外れる自由があるものです。一歩ぐらい自由に歩いても、死にはしない。というお話でした。

 

wakakitamiki * キングオブアイドル * 23:59 * - * - * pookmark
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