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5/3:夜明けの口笛吹き(RSDver)

映画『アマデウス』では、天才に破壊される凡才が描かれていましたが、実際のところ、「天才」は、回りにいる人間にもインスピレーションを与えるものでもございます。

 

「まんが道」で才野に学んだ満賀。ナポリでマラドーナから薫陶を受けたジャンフランコ・ゾラ。そして、ジョンに追いつこうとしてるうちにギネス級のポップシンガーになったポールマッカートニー。

 

でも、ロック界で一番インパクトを残した天才は、ピンク・フロイドのフロントマン、"クレイジー・ダイアモンド"シド・バレットかも知れませんな。ルックス・才能・カリスマ全てを兼ね備えたリーダー、シド・バレットが、たった一枚のアルバムだけを残してなんと精神病でリタイア(クスリはほとほどに!)。その天才の影を常に背負い続けたピンク・フロイドはしかしそれでもその後、ロック史上最大級の成功と、ロック史上最高の思索性を獲得することになる訳ですが。

 

そのシド・バレット在籍時のピンクフロイドの1stアルバムのLPを購入。

 

「夜明けの口笛吹き」

 

これは毎年世界中で開かれているらしい「レコード・ストア・デイ」にあわせて特別にプレスされたモノラル重量盤スペシャルパッケージ。早速転売が花盛りで、ヤフオクでは8000円とかとんでもない値段で落札されてるけど、HMVでは普通に定価3700円で売ってたので、今のうちに購入。実際手にしてみると、レコードは確かに重くてGOODなんだけど、ジャケットはペラペラで、フリップバックとか単なる印刷でしかなく正直ガッカリ。これなら中古LP買えばよかった。ちなみにUKオリジナルモノだと数万円(!)する。

 

内容はもちろん素晴らしく。サイケデリックな時代でもあると言うことを考慮しても存分にカラフルでポップでわけのわからない出来。こんなにわかりやすく才能と狂気を見せつけた作品もそうそう無い。こんなアルバム出して止められたら他のメンバーたまらないね、でもそこからピンクフロイドは叙情性と知性、そしてストーリー性を武器に名作を連発する訳だけども。同じようなパターンでジェネシスも天才離脱後に爆発するけど(渋谷陽一いわく前に立ちたくない奴だけが残った)、表現において「凡才」というのは決して悪いことではなく、むしろ聴いてるものの心を震わせることができる距離感を持ってるものなんだ。まあ、ピンクフロイドは残ったメンバーも十分すごかったけども。

 

このアルバムの代表曲「星空のドライブ」は最近『ドクターストレンジ』で使われたので、誰でも知ってる曲になったかも知れない。あのストレンジ先生が車で事故るシーンね。

 

それにしてもレコードのことしか最近話すことがない。

wakakitamiki * 音楽 * 23:59 * - * - * pookmark
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