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12/16:最後のジェダイ感想(超スーパーネタバレ)

もう色々感想が溢れているので、『スターウォーズ 最後のジェダイ』の感想をここに残す。良いところと悪いところに分けて。何度か見てるうちにまた感想が変わる可能性もあり。

 

 

 

 

(これ以降、ネタバレ)

 

 

 

 

 

○よかったところ

 

・ルークがかっこいい!めちゃかっこいい!

 

ああ…ボクはルークが本当に好きだったんだなぁ…。

 

1983年、初めてのEP4の地上波TV放送でルークを見て以来、ボクにとってルークは最大最高のヒーローだった。そのルークが、この映画では本当にかっこよかった。太って、情けなくて、シワだらけだったけど、かっこよかったんだ。

 

ルークが運命と立ち向かった姿を見て、ボクは自分でもビックリするぐらい号泣してしまった。嗚咽。映画館でこんなに泣いたことあっただろうか。スタッフさんと一緒に見ていたのに、声が出てしまうほど泣いてしまったんだよ。ボクは本当にルークが好きだったんだ。

 

この後、感想で文句も言うけど、この映画はルークが活躍してる以上、100点満点しかない。もう「R2!」と言った時のルークが…(ヨヨヨ)。何かレビューで1点とか付けてる奴、そもそもルークがカイロレンを悪者にした…とか、実際出てきて戦え、とかイチャモン言う奴、そいつらはワシがライトセ−バーでたたっ斬ったるじぇ。

 

でも死ぬ必要あったかなぁ…。死ぬ前から号泣してたぞ、わしは。

 

 

・戦闘シーン最高!

 

テクノロジーの進化は素晴らしいね。ローグワンで迫力満点だった艦隊戦だったけど、今回も冒頭からワクワクする戦闘。最後の赤い塩煙を上げながら戦うシーンもよかった。絵的には面白いシーンが一杯!

 

あと、

・動物が結構かわいい!

・初めてカイロレンのことをかっこいいと思った!

・結局スターウォーズのロゴから始まったらOk!

 

まあこんな感じですわね〜。

 

 

 

○悪かったところ

 

・ストーリーが訳わからん。


まあ、何というか、登場人物多すぎてルーク以外のお話は全部尻切れトンボでね…。意義を感じないエピソードばかり。カイロレンもレイもずっと迷ってるし、ストーリーの鍵を握ってる人間があっさり途中交代。見てる途中で「これ今、何を見てるんやろ」という気分になることもしばしば。

 

この映画で一番描かないといけなかったのは、カイロレンの「闇」だったと思うんだけど、ここが具体性がないせいで、どうも物語に乗れない。端的に言うと、カイロレンが宇宙全体が恐れないといけないほど強そうに見えないってことなのよ。まだEP2のアナキンの方が危なそうだった。そうなると、この映画全体の動機付けが弱くなる。煮詰まったところで安易に玉砕演出使うのも印象が悪い(町山さんが特攻を否定してるって言うけど、どこがよ。最終的に死なないからいいってもんじゃない)

 

ただ、それでもカイロレンはまだ立った方よ。途中かっこよかったしね。問題は…。

 

・カイロレン以外の新シリーズキャラクターの好感度が「フォースの覚醒」から大幅に下がった…。

 

『フォースの覚醒』でよかったのは、旧シリーズのベースにしながらも、新キャラクターの期待感がちゃんとあったことだ。カイロレン、レイ、ポー、フィン、みんな好感度が高かった。これからこういう若い連中がどんどん活躍してくれるだろーみたいな。

 

それが今作、ルークに大々的に見せ場を作った代償で、カイロレン以外全員まとめてキャラが薄まった。レイは修行をしたのに怒りにまかせて剣を振るうし(これじゃアナキンだよ)、ポーは結果成功しない作戦にこだわって株を下げた。一番痛いのは、その意味の無い作戦の実行者であるフィン。ボクは前作、フィンが一番好きだった。それはレイのところにまっすぐ全速力で向かっていってくれるからだ。それが今回、レイ以外の女の子ローズと行動して、何だか仲良くなってしまう。なんやったんや、あれ。ポーとフィンの好感度を奪ったこのローズというキャラクターは、個人的にはオノヨーコみたいな存在(決してブサイクだからじゃないよ。多様性を重んじてる新スターウォーズの精神は良いと思う)。

 

・そもそも、何だかスターウォーズっぽくない。

 

これは問題じゃなくって、方向性なんだけども。

なんか『ローグ・ワン』で既に予感されていたことだけど…いよいよ、スターウォーズは本格的に現代の映画になってきた。

 

かつてのスターウォーズは「おとぎ話」だった。単純明快で、牧歌的で、それがある種の格調というか神話の空気を帯びていた。それを知的で、リアルで、テンポが良く退屈させない「今の映画」として作り替える…それは、スターウォーズにかかっていた魔法をそぎ落としてしまうことにもなる。武器商人が帝国にも反乱軍にも武器を売り、ジェダイも迷ったり怒ったりする。こういうものを敢えて言わないから、おとぎ話だった。ガンダムSEEDみたいないおとぎ話の部分を成長させる方法もある。でも、ディズニーのスターウォーズは、ルーカス時代とはまるで違う方向性を目指してる気がする。

 

アメリカでも日本でも高い点数の全体評価に対して、古参ファンからの批判レビューが大量に投下されてる。旧スターウォーズが好きだった人間にとっては、旧シリーズのキャラクターがいなくなった後のスターウォーズを見続けることは、かなり慣れが必要になるだろうな。とはいえ、今作においても、おとぎ話時代のルークに一番時間を割いてしまってるところにまだコンセプトのねじれがある。しかし次の作品ではいよいよ、新キャラクターのみでの物語になる。ここで初めて、「今」の映画としてのスターウォーズのスタートになる。ルークもソロも、レイアも去り、おとぎ話は終わった。

 

最後のシーンは実に示唆的だった。名も無き少年がフォースを操る。フォースは全ての人が持ちうるものなのだ。これで次の話でやっぱりレイはスカイウォーカーの人間でした!ってなったらずっこけだが。どういうものを目指してるんだろう。マーベルシネマティックユニバースにするにはキャラが派手じゃないし、ゲーム・オブ・スローンズみたいな感じなのかなぁ。想像はつきないね。

wakakitamiki * 映画 * 03:17 * - * - * pookmark
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