11/13:ブレードランナー2049
単行本作業が大体終わったので、
早速「ブレードランナー2049」見に行ってきました。
TOHOシネマズ新宿のドルビーアトモス版。もーとにかく音響がド迫力!最高。
内容もすごくよかった!前作はストーリーも設定も革命的すぎて、途中何度も睡魔に襲われるという映画なんだけども(7、8回見たけど、毎回1回は寝てる)、今回は眠たくならなかった。実にストーリーがわかりやすい。本当に素晴らしい美意識溢れるビジュアルとともに1作目を明快に解釈してくれていて、初心者にもおすすめできるブレードランナーだと思った。ただ、欠点は前作を見ていないとストーリーが意味不明なところなんだけども。結局、前のは見ないといけないという。
前作と一緒で、今回のテーマも「人間とレプリカント(人造人間)との違い」が大きな柱になってる。人間とロボットは何が違うか?人間はなぜ人間なのか?このテーマの永遠性。ここから「ビューティフルドリーマー」も「攻殻機動隊」もできてる。
「生物と無生物のあいだ」という本で読んだけど、生物とは何か?と言うと、「子孫を残せる」ということらしい。それが今回、「レプリカントが子孫を残したのではないか?」という事件が起こることで、さらにレプリカントが人間に肉薄した。では、その上で、人間とレプリカントを分けるものは何か。
映画のなかで、その答えは出てる。でも、ボクはその答えにはイマイチ納得できなかった。この答えが何かということは、映画を見てもらいたいんだけど。
ボクがこの映画を見て、最も人間らしい行動だと思ったのは「迷う」ということ。ロボットは命令に対して迷わない。でも、この映画の主人公Kはレプリカントでありながら、ずっと迷い、悩んでいる。命令に対して動揺する。これこそが人間だと思う。だから今回のブレードランナーは主人公Kに大いに感情移入ができるし、全く主人公の内面描写がなかった前作よりもずっとわかりやすいストーリーになってると思う。逆に人間でも迷わない人間というのは…。まあ、これって「ねじの人々」の受け売りだけども。
ライアンゴズリングの後ろ姿がとにかく哀愁がただよっていて、刈り上げも悲しかった。