<< 9/9:テクノロジーの恩恵 | main | 9/11:キングオブアイドル1巻書影 >>

9/10:カラードモンキーの惑星

相変わらず、今年のイケメン・オブ・ザ・イヤーはリブート猿の惑星のシーザーなんですけども、そういいながら、オリジナルの「猿の惑星」をガキの使いの遠藤の口づて以外で見たことがなかったので見てみた。

 

最後のネタバレが余りにも有名すぎるから、見なくてもいいかなと思っていたんだけど、これが見てみると見所満載ですごく面白かった。

ストーリーは有名だからまあいいとして、ボクが映画を見ていて思ったのは3つ。

 

・画面の美しさ

・チャールトンヘストンの野蛮さ

・「進んだ文明」とは一体何か?

 

とにかく画面が美しい。アメリカでロケをしているらしいけど、荒涼とした大地が実にSF的ロマンを高めてくれる。あとエイプたちの集落もいい。個人的に、猿は人間よりも生物として強いから文明を得たところで便利になる方向性の発展をするだろうか…?と疑念に思ってるんだけど、何だかこの映画の感じはちょうどいい。

 

そして、退化し、エイプたちの獲物と化している人間。これは公開当時は相当衝撃的だったと思うんだけど、それより目に付くのは退化した人間に金髪の白人が一人もいないこと。当時、黒人運動が高まるなかで、「黒人が支配する世界への不安」を垣間見せてくれる。しかしそう言いながらも、「文明人」を自称するチャールトンヘストンの粗暴さと荒々しさと言ったら!淀川長治さんも思わず舌なめずりという感じですよ。

 

話の通じないエイプたちにチャールトンヘストンが言う、「君たちは人間をバカにしているが、我々は君たちより進んだ文明を持っているんだ!」というセリフ。一体、文明が進んでいるというのは、いかにして計れるものだろうか?ボクは考えてしまった。どうやら、チャールトン・ヘストンは厳密でないながらも「争いをしないこと」が文明というものだと言っているように思えた。単純な弱肉強食から脱し、弱い者に生き延びるチャンスが与えられていることが、文明だと。

 

しかし、そう言いながらヘストンは最後に力を行使し、銃を撃ちまくってエイプを振り切り、人間だけの逃避行に出る。そしてその末にあるのが、最終戦争で文明を破壊してしまった人類自身の姿。このラストは、色々な意味合いで痛烈なメッセージを与えてくれる。傑作だと思う。

wakakitamiki * 映画 * 23:59 * - * - * pookmark
このページの先頭へ