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6/12:メモリーインラスベガス・(3)鉛色のパッティングセンター

ラスベガス旅行で印象深かったこと。第5位。


実弾射撃。


これはラスベガス旅行、最初のハイライトだった。銃が合法の場所に行ってピストルを撃つ。こんなことを楽しみと言ってしまっては、一般世界においては、下手したら危ない人扱いされてしまう。しかし、漫画描いてる人間なら、これは誰しもが興味のあるもの。銃を撃つシーンはマンガで非常に高い確率で描くことになる場面。もちろんモデルガンで十分に事足りることであるが、すぐそばにホンモノが試せる機会があるなら逃す手はない。もうアメリカなんて二度とこないかも知れないのだから。

結果として、撃ってみて初めてわかることというのは大いにあった。

持ったときの緊張感。口径・種類によって全く違う銃声と反動。何より、銃がとんでもなく恐ろしいものだということ。それが引き金の感触と一緒に刻み込まれた。


GTA5に出てくるガンショップのような場所。そこに入ったら、まずゴーグルと耳当てを渡される。そして銃を取り扱う上で厳重な注意。何があっても銃口を人に向けない。片手で撃たない。両足を揃えて構えない(反動を受けられる姿勢にする)…。こちらの「銃とか、アメリカ人にはバッティングセンターみたいなもんでしょー?」みたいな気分を叩きつぶすガイドさんの緊張感。ビクビク。

登場したのが、22口径(S&W M216)

これでツアーガイドさんがまず見本を見せてくれるのだけども、この22口径が実際めちゃ拍子抜けする音。まあ、耳当てつけてるからと言うのもあるが、正直ガスガンとあまり変わらない。パシッパシッ!という感じの音。実銃ってこんなもんかと…。

しかし、僕がさあ撃とうかと思ってブース入るとそこに置いてあったのは、22口径じゃなかった。

38口径(Colt King Cobra)が置いてあった。

日本の警官が持ってるリボルバーと口径。「やり方は22口径と一緒ね」とガイドさんが言うので、見本の通り弾をこめ、撃ってみる。



ガヴォォン!

腕にズンと言う衝撃。22口径と全然違うじゃん!まさに銃声という重い音と反動。そこからは一発一発がすごい緊張感。これ当たったら間違いなく致命傷だろうという実感。これが実銃か…とんでもないな。

そこで6発×4周撃つ。

↑結果。左が5メートルの距離、右が10メートルの距離で心臓当たりを狙って撃ったもの。結構不発があるので数はあってないけども、両手で構えてしっかり狙って打っても10メートル離れるともう当たるもんじゃない。訓練と、あと筋力があって初めて当たるものなんです。動いてる相手に片手だと、素人なら3メートルでも当たらないだろう。

その後、さきほどの22口径の銃に持ちかえて2回戦。

やっぱりパスッパスと言う感じで、こっちだとかなり扱い安い。しかし、なんだか不思議なもので38口径を撃った後だと不安というか「こんなパワーで大丈夫かな」と思ってしまうのです。こんなんで興奮した暴漢とか止められるんだろうか?となる。これが銃を持つ人の考え方なんだろうか。

そんなこと考えていると…何だかこの当たりで僕は気分が悪くなってしまった。この銃声がバンバン流れている空気自体が、非常に神経に障るというか。早くここから解放されたいという気持ちになってしまって、2種類試したところで僕は見学に回ることにした。

まだまだ元気な人達はさらに大きな口径に進んでいく。そこからは、さらなる狂気の世界。ヤワな奴なら肩が外れる44マグナム。ゾンビ相手ならこれベレッタ。ゴルゴ御用達M16等々。しかし一番インパクトがあったのはデザートイーグルだ。

銃声。

バゴゥン!火!ブォーン(衝撃波)

空気が震えるほどの衝撃波と火を噴きながら弾丸を発射するハンドガン。誰を相手にした時使うんだ、これ。

ここまで来るとシュールなまでの威力で、みんなに与えた影響は相当なものであった。が、その僕らの空気を切り裂く、隣りのブースからの化け物の咆吼のような巨大なサブマシンガンの銃声。そして歓声。みたら、化け物マシンガンを撃っていたのは、女の人だった。その女子は撃った後に大喜びでガッツポーズをし、回りで見た人達もヒューヒューはやし立てていた。…やっぱりバッティングセンターじゃないのか…?全て打ち終え、射撃ブースを出ると、さっき撃っていた銃が一杯並んでいた。売り物として。一丁が5万とか6万とか、そんなものだ。なんぼでも買えるじゃん。


外に出たら、荒涼とした砂漠。まるで西部劇だ。漫画家としては非常に面白い体験だったけど、楽しいという感じのものじゃなかった。銃のない国で本当によかった。



僕らが帰ってしばらくした後、YAHOOニュースをみたら、ラスベガスの郊外のピザ屋で銃の乱射事件が起こり、警官2人、一般人1人、自殺した2人の犯人、計5人が死亡したそうだ。

wakakitamiki * ラスベガス旅行 * 16:45 * - * - * pookmark
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