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9/24:メッセージ・イン・ア・ボトル

今、NHKでONの特集をやってるけど、本当にスーパースターって孤独なものだなって思う。誰とも体験を共有できないんだから。どんな悩みを言ったところで「いや〜ボクにはレベルが高すぎてわかりません」とか「でも、それだけのお金を貰ってるんだから」とか言われるだろうし、誰も、同じレベルで話してくれない。ミスターはまだ王さんがいるけど、中田ヒデやイチローみたいな独立峰の人たちの話を聞けるのは、もう他のジャンルのトップの人ぐらいしかいないんじゃないかって思う。そしたらまあ、それはそれで「ボクのヒデを返せ!村上龍のアホー!」とか言い始めるヤツがいるしね、まあ、ボクですけど。


人間は誰でも孤独。という言い方も、もちろんできる。


だけど、心だけでなく、時間的にも、空間的にも、人間関係的にもただ一人という世界はなかなかない。

あるとしたら、それは、売れっ子の週刊連載漫画家だ。

畑センセの仕事場に昨日遊びに行った。いや、「遊び」に行ったつもりだったんだけど、売れっ子漫画家さんのハイプレッシャーの日常を見てほとほと参った。何年もほとんど休まず、誰にも会わず、ひたすら仕事、会うのは担当さんだけ。これじゃあ刑務所だ。しかし、刑務所と違うのは、その状態で、仕事場の外には数十万人の読者が待っていること。刑務所ではこんな大変な仕事はさせられない。

サンデーで2000年以降初連載で大きく売れた作家というのは、雷句先生と、畑さんと田辺さんぐらいしかいない。みなさんそれはそれは孤独なんじゃないかなと思う。例の雷句さんの騒動も、問題は原稿たらお金とかじゃなく、結局のところ「孤独」が原因なんだろうと思う。まあ、外野の想像でしかないけど。


まあ、昔から週刊連載というのはこういう感じではあるけど、それでも頑張れたのは、きっと、週刊漫画雑誌が誰よりも読まれていた媒体であり、絶対的な最高峰だったからだと思う。でも、今はまことに残念ながら最高とは言えない。自分が週刊連載してるから弁護したいけど、週刊連載って今でも最高峰だと思う。メジャー中のメジャーだと思ってる。でも、単行本レベルで評価される今の世の中じゃあ、週刊連載のすごさというのがイマイチ評価されない。

売れなくなったって点では、マガジンでもジャンプでもきっと同じじゃないかな。読まれてないとなると、激しいスケジュールと妥協の連続である週刊連載ってのは途端にしんどいだけのものになる。ボクみたいに「高橋留美子と同じ雑誌に載ってる!」みたいなことをモチベーションにしてるヤツばっかりでもないでしょうしね。作家の心のケアは、出版不況時代の週刊連載雑誌では重要な問題だと思う。

たはは。



ボクはまあ孤独は孤独だけど、気楽でいい。畑さんや田辺さんを目標にしてればいいし、まだ打ち切りにも怯えている。連載してること自体がまだ喜びだからね。モチベーションは高い。そして、忙しいと言いながら、まだケーキを食べる時間はある。



バームクーヘン。新宿伊勢丹に見参した、ドイツのホレンディッシェ・カカオシュトゥーベというものすごく長い名前のお店。ドイツの店というから、さぞずっしりしたバームかと思ったら、これがフワフワ。ユーハイムをもっと軽くした感じ。これは美味しい。畑センセのところにも置いておいたから、楽しんでもらえたらいいのですが。
wakakitamiki * お菓子 * 23:46 * - * - * pookmark
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