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9/22:FLAG68「Every Good Girl Deserves Favour」


日永梨枝子さん。


人生。
いいと思えばいい。
悪いと思えば悪い。
自分の心一つ。

と、いまわの際でも言えるものでしょうか・・・?


今週の神のみは第68話。田舎編の最終回です。また長いタイトルです。これは、大昔のイギリスのバンド、ムーディ・ブルースが出したアルバムのタイトルのもじりです。今回のシリーズタイトルは全部ムーディブルースがらみになっています。

ちょっと前段が長くなるんですが、ムーディブルースの話。

このブログでも書いていましたが、最近ボク昔のプログレロックをよく聴くんです。でもまあ、ジャケットはどれも素晴らしいんで期待感は高まるんですけど、1、2回聴いたらまあいいかな・・・ってのが結構多いんですよ・・・。でも、このムーディ・ブルースにはかなりハマりまして。このバンドは出てきた頃はまだプログレってジャンルがなくって、ガチガチに様式化されず、未だにサイケ・ポップっぽい所を残してるところがすごく楽しかった訳です。

この人たち、アルバム一枚を何か一つのテーマで作るってが好きなんですけど(当時、コンセプトアルバムが流行っていた)、ことに「人の一生」を感じさせるものが多いんですよ。人の一生を1日に例えたりして、タイトルも「デイズ・オブ・フュ−チャー・パスト」とか意味深長でいい感じ。

ところが、これがですね。聴いてるうちに自分の人生とか考えるようになっちゃって。「年取るってどういうことなんだろう・・・」みたいな。


昔はボク、もう自分自身が嫌いで、「早いところおじいちゃんになりたい」ってよく思っていたもんですよ。でもね、これもある種の自意識というか、若いから思ってしまう気持ちだと思うんです。今、ボクは実際にどんどん年を取っていってるんですけど、容姿は衰えるし、運動能力落ちるし、メシも昔ほど食えないし、しかも、すごいことに、ボク的に、そういう衰えが昔ほどガックリこない。どうでもよくなることが多くなる一方で、自分が若くないことにもっと大きな意味で寂寥感を感じることもある。


そんなところに大原麗子さんがひっそりと亡くなった話を知って、また色々と考えたりして。死ぬのはヤダな。孤独に死ぬのはイヤだな・・・なんて思う。生まれて、年取って、死ぬ。人間それだけでいいのに、なんで、嬉しかったり、悲しかったり、出会ったり、別れたりするんだろうなあ。うちのおばあさんとか、よく言っていたもんですよ「もうすぐに死にますし」って。いっつもニコニコしてゆーてたわ。冗談なのかも知れないけど、あの年ぐらいになると、本当に死ぬこともあんな感じなのかな。ジェーンバーキンだったっけ、インタビューで「死ぬことより怖いのは、生き残ること」って言ってた。年を取って、誰も知ってる人がいなくなったら、もう生きてる方が大変なんだろうか。


こんなまとまりのない感じの気分を放り込んでみたのが、今回の話だったんですよ。ボクも愛梨ちゃんのおばあちゃんほど年取ってないから、今のボクが思ってる気持ち半分、将来のボクはこうなるかも知れないと思う思う気持ち半分みたいな感じで描きました。わからないままに結論を描いたせいか、この話はポジティブにもネガティブにもとれます。特に最後のおばあちゃんの「幸せにきまっとるよ」の、セリフの本当のニュアンスは正直わかんない。


今回はボク自身が結論を設定できない話なので、桂馬にも解決できないことになってしまいました。いつもこんなんじゃどうかと思うけど、今回は通常攻略と違うということで、まあこういうのも描いていいのかな・・・と。ボクが本当に年寄りのおじいちゃんになったら、この話をもう一度読んでもらいたいですよ。


ちなみに、今回の話のタイトルのもじり元のムーディブルースのアルバムのタイトルは「Every Good Boy Deserves Favour」。このタイトルは言葉遊びで意味はナンも無いそうですが、敢えてむりやり訳すと「がんばってれば、いいことあるよ」みたいな感じらしいです。英語に詳しい方に聞くと。deserveは「こんだけ頑張ってるんだから、これぐらいの報いはあってもいいだろう」みたいな意味らしく。そして、このアルバムの邦題は「童夢」。何か色々含めて、ラストのイメージにバッチリって感じで、このタイトルから逆に発想して、今回の田舎編全体のトーンを決めました。ですからして、この話に合わせて、ムーディ・ブルースを是非聞いてください(一緒に聞くと合わないとは思いますが)


という訳でインターバル回が終わりまして、合併号あけのサンデーでは、久しぶりのストレートな王道攻略やります。お楽しみに。




今週のココマ

カブトいじめに精を出す愛梨ちゃん。おばあちゃんの娘さんの子供ってことは、。名字は日永じゃないのかな・・・




ミスの話。

実は今週はネーム的にはものすごく苦しめられまして、ページ数的には24ページぐらい必要な話を切りつめて切りつめて18ページにしたんですよ。そのせいか、校了で「話の筋がわかりにくい」という指摘があって、かなり直しました。しかし、厳しい指摘を受けた割に、「あるコマの主線が丸々消えてしまった」ことに対しては、一切どこからも指摘がなかった。自分も載るまで気付いてなかった。

これが件のコマ。これはちゃんと出ているけど、雑誌の方は主線がなくなってる。雑誌持ってる人は見てください。これはコミスタからPSDに変換する時のミス。まことにすみませんでした。
wakakitamiki * 神のみぞ知るセカイ * 14:19 * - * - * pookmark
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