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5/7:サンデーだけど友情パワー。

昨日は畑センセの新しい仕事場に驚きっぱなし。どういう仕事場か一言で言うと、ボクが言った一言目。


「なんか・・・地球人類が滅亡して、わずかに残った人々を載せる宇宙船みたいな感じですね。」


これでわかってもらえるだろうか。わからないか。


とりあえず、畑センセの仕事机の一番近くにおいてある単行本が、

うっちゃれ五所瓦だもん。素晴らしいね。自分の単行本よりも取りやすいところ置いてあるもんなあ。何を参考にしてるんだろ・・・。話の方は例によって何でもぶっちゃけトークで、週刊雑誌、また、サンデーの未来について、青春ラジメニアの井上和彦ver誰がために(!)について、思うことありおりはべりいまそかり。色々話しました。





ボクたち、サンデーっ子!


やー!生え抜きの誓い、色紙の交換!ハクア&ヒナギク!これは嬉しい!宝物にするよー。これで後でボクが落ち目になった時にも「ああ、あんな頃もあったんだなあ・・・」なんて思えるぞ、これは!後もう一枚描いたのですが、そっちは畑センセが持ってるので、いずれバックステージで乗るかもですよ!


何かガンバる気がもりもりわいてきたので、帰ってきてまた原稿直しをやっておりますー。ホント、サンデー盛り上げたいなあ。畑センセと会ったら、いつも雑誌がどうやったらもっと売れるのかって話になる。


どうやったら盛り上がるか・・・それは単純に面白いマンガが沢山載れば盛り上がる。単行本で読んだらいいと思われないぐらいに。そうすれば、その雑誌に憧れて、また新人がやってくる、沢山新人がやってくればレベルが高い競争が生まれ、面白いマンガが受け継がれていく。


これが逆になると、悲惨だ。マンガ雑誌が面白くない→新人がやってこない→レベルが低い競争になる→無理矢理新人を連載させてみるが長続きしない→仕方ないので、他で実績の既にある作家を呼んでくる→単行本は売れるが雑誌の色が希薄になる→新人がさらにやってこなくなる→さらにレベルの低い競争になる。


才能は、育てることはできても、ゼロから作ることはできない。だから、ボクは最近「才能のある新人が、できるだけ沢山サンデーに来てくれるには、どうしたらいいか?」ということばかり考えている。


昔は新人は掃いて捨てるほどいたかも知れないけど、今は探して探して、逃がさないように大事に育てないといけないと思う。少子化だし、マンガ連載のきつさも誰もが知るところ。マンガを描こうという新人はどんどん減っていく。今取り合いになっている100万部出る人気作家もその固定ファンも、いずれ年老いていく。このまま行くと、不特定多数に発信できる雑誌は消滅し、高いレベルでマンガ家を縛るシステムがなくなり、漫画家は完全に偏在化して自分のことだけを見てくれるファンのためだけに描くようになる。この状態だと最高レベルの才能でも国民的な作家になれないし、今までだと雑誌というプレッシャーのおかげで成長できたはずの才能が中途半端なまま終わってしまう。特にエロパロ美少年美少女を描けないタイプの作家がマンガで食っていくことができなくなる(今でも食っていけないけど)。今でも、マンガは自律的アートの世界になってきてる。アートになると文化としては一段落ちてしまう。


これでもいいってんならいいけど、ボク的にはまだ雑誌がなくなってはいけないと思う。可能性のある新人を紹介できる代替メディアがまだないから。前にもブログで書いたけど、部数の出る雑誌を守ることはマンガ界全体の絶対的使命のような気がする。少子化・不況のなかで、どうしたらそれが実現できるのか・・・。マンガに関して希望があるのは、マンガは一人の巨大な才能でマンガ全体のクオリティを左右できる。エンターテインメントの質の保持にはお金が不可欠だけど、マンガは、ゲームやアニメほどお金がかからない。だから、お金の問題も大きいが、本当は、漫画家はそんなにお金を欲してない。部数が売れることが前提で動いている旧時代のシステムを現状に会わせていじるだけで、漫画家を満足させる金は出るはず。もし業界全体に本当にお金がなかったら、誰も文句は言わない。実際、マンガなんて大昔から現場は大して変わってない。金なんてなくても本当は描ける。それがなぜ、文句が出てしまうのか。本質は、別のところにある。

お金を使わなくても変えられることも、沢山ある。これは編集部や出版社だけじゃなくって、描いている作家も一緒に考えていかないといけないと思う。作家も影ではグチばっかり垂れているけど、だからと言って面と向かっては言えず、ユニオンも作る元気もない。そんなダメ人間であっても、何とかプロでやっていけたのも雑誌のシステムがあったから。そして、日本マンガの本質は、マンガだけしか描けない、社会的ダメ人間だから描ける部分にあるんだ。雑誌がなくなったら、ダメ人間のままではプロになれない。


あらゆるマンガ雑誌ががんじがらめのなか、サンデーがもし、その本質を見極めてくれれば、今の不況を乗り越えた後、ジャンプを抜くことだって可能だとボクは信じておるのだ。そういう状態になると、ボクは多分淘汰されているだろうけど、漫画界全体がレベルアップしていれば、セカンドレベルでも食っていける。それなら淘汰されても安心だ。


とまあ、ボクの方は、こういう感じの話をしていましたよ。と。
まあ、それぞれの意見はどうあれ、サンデーをサポートしよう、ということで、畑センセとまた年末に会えたらいいね、と別れました。年末までボクの連載続いてますように・・・。


という訳で、とりあえず、ボクは毎週・・・サンデーの質的向上
に貢献すべく弱小作家なりに頑張ろうと思ってます。シメはやけに普通。

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