3/7:僕らはユーミンの子供

ユーミンのコンサートに行ってきた。

雨の武道館。今回のツアーは今までのユーミンのライブをダイジェストで振り返る「タイムマシンツアー」なるもので、大盛況。埼玉SAでこないだやって、この後横アリや幕張でもやるというのに、武道館も連日満員。お客さんはほとんど女の人。

 

いきなり言っちゃうけど、ボクはユーミンの音楽を人生に中心に据えたことはなかった。最近レコードで荒井由実時代のアルバムを揃えたけど、全盛期のアルバム一枚も買ったことない。特に松任谷になってからのユーミン世界観は、ほぼ「女子の事情」一色で、男が「わかるぅ〜」という要素はまるでなかった。女の人の世界への好奇心はあったけども。

 

そのボクがこのコンサートに行ったのは、最近ボクに訪れている「昔からやってる人のコンサートは、見られるうちに見ておいた方がいい」という思い出作り要素に他ならない。エリッククラプトンしかり、キングクリムソンしかり。

 

…なんて、思ってました。始まる前は。

 

コンサートは「ベルベット・イースター」から始まった。いきなり衝撃が走る。声がおばあちゃんなのだ、マジで。黒柳徹子のモノマネがユーミンは得意だそうだけど、普通に素で徹子さんだよ。2曲目「ヴィーナスの誕生」、4曲目は「WANDERER」こちらも名曲だが、やっぱりユーミンの声が厳しい。

 

ところが、5曲目の「ダンデライオン」。

 

ワシ、謎の号泣。

 

自分でもビックリしたけど、この辺りから急に目から涙がボロボロ出てきてしまったんだ。こんなに美しい曲があっていいのか。いやしかし、それにしても、こんなに涙出るか?「守ってあげたい」「Hello My Friend」、ずっと涙ボロボロ。知らない曲だと何ともないんだけど、少しでも知ってる曲が来ると、何かがこみあげてくる。あれだけ大ファンだったボウイやポールマッカートニー、サザンでもこんなに涙が出てきたってことは一度もなかったのに。

 

確かに、ユーミンを自分の人生の中心に据えたことはなかった。でも、自分がユーミンがいた時代のど真ん中で生きてきたってことを思い知った。ユーミンがデビューしたのが1972年。それはボクが生まれた年でもある。10代、20代は特に、もうずーっとユーミンがどっかで流れていた。ユーミンの音楽は日本がとんでもない成長を続けた時代のBGMで、ボクらから見るとあこがれの塊のような世界だった。結局ボクが大人になったときにはバブルがはじけていてスキー天国も、サーフ天国もなかったが(バブルが続いていても絶対やってなかっただろうけどね)。ただでさえ美しい曲が、時代と思い出のパワーをまとってボクに襲いかかる。

 

それにしてもユーミンのいつまでも元気で少女なこと。3曲に1回は衣装替えして、サーカスあり、ダンスあり、豪華なセットにプロジェクション。最近ライブがシンプルになっていくなかで、これだけの段取りの多い豪華なステージを続けているのは大したものだ。65才ですよ。昔のビデオ見てると、自分の作る歌が自分でも歌うのが大変で、あがっちゃうのでステージを派手に飾り立てて紛れさせてるって言ってた。本来は歌も歌いたくなかった文学少女が、何百万人もの人間を楽しませるエンタメ女王を演じるというのは、ある種の奇跡みたいなものだと思う。しかも、円形のステージだったからわかったけど、歌詞を映すプロンプターがないwつまり歌詞も覚えてるってことなのよ。これだけ段取りが多いコンサートで振り付けもバッチリあわせて、歌詞も頭に入ってる。すごいね。プロンプターガン見でカラオケボックス状態の桑田佳祐さんとエラい違いよw

 

アンコールの最後の曲は「やさしさに包まれたなら」。ユーミン「みんなで一緒に歌って下さい!」だって…、もう、ここでこんな曲やられてしまったら感極まって一言も出てこない。

 

ボクはユーミンの音楽につつまれて生きてきたんだなぁ…。リフレインが叫んでるとか、真夏の夜の夢とか、ノーサイドとかなかったし、スーパーミラクルヒット曲で固めた訳ではなかったけど、大満足。ユーミンの曲のすごさをイヤと言うほど見せつけられた。これで瞳を閉じてとかやられたら、脱水で死んでたかも知れない。

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2/15:ギターを持った酒浸り

ユジク阿佐ヶ谷でクラプトンの映画を見る。

 

「12小節の人生」武道館のクラプトンに備えてクラプトンを予習中なので、これはマストウォッチ案件でしょ。

…いや〜しかし、こんなクズ男しらんわ。

浮気、不倫、裏切り、ケンカ、ヘロイン、コカイン、アルコール…60年代の風習の後遺症にどっぷりと使ってるようなおっさんですよ。しかも、こんだけクズな上に、クズエピソードをもれなく歌にしてヒットさせてるという…巻き込まれた人は曲を聴く度に思い出すことになるやん。ひどいw クロスロードで道徳を置いてきた男。

 

一応エリックのお母さんがエリックを捨てたから傷ついた…みたいな理由は拾ってるんだけど、行いのエグさがそれを上回ってる。「ボヘミアンラプソディ」ならフレディかわいそう!がんばれ!ってなるけど、こっちの映画は「それでも言い訳ならんやろ」という感じ。ごくごく最近までアルコール中毒だったことも知らなかったなぁ。昔、ヘロイン中毒からのカムバック!とか言ってたからクリーンかと思ったら、そのままアルコール特急に乗り込んでいたとは。

 

ただ、残念ながら、この映画を見て改めてクラプトンの曲っていいなぁ…と思ってしまったのも事実。しばらくクラプトンばっかり聞いてそう。しかし、ギター上手だわ…。恋人が「返事もギターでする」ってうんざりしてたけど、ギターのないクラプトンは陰キャで…もう少しハッピーな性格なら女の子やアルコールのトラブルもなかっただろうな。でも、名曲は一つも生まれなかっただろう。「レイラ」と「ワンダフルトゥナイト」のためにとんでもないストーカー被害に遭ったパティに敬礼。

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1/22:いきなり君の名は

ネーム。そろそろネームの描き方忘れてきたぞ。

 

最近はポール・マッカートニーの「レッドローズスピードウェイ」とボストンばっかり聴いてる。

 

ボストンは昔は全然聴いてなかったけど、その聴きやすいサウンドが最近よくって、気分よく何かしたい時に聴いてる。

 

ボストンはリーダーのトムショルツが一人で作った多重録音のデモテープから始まったバンド、ってのがおなじみなんだけど、今みたいにPCが使える時代だと一人で何でも作れちゃうけど、昔は機材的な問題もテクニック的な問題もあって一人で全部のパートやる、みたいな人は人はそれだけで大天才まちがいなしって感じだった。トッドラングレンとか、マイクオールドフィールドとか。

 

しかし、ボストンのおもしろいのは、その一人で作った世界が「産業ロック」として受け入れられたこと。1枚目から余りにも耳障りのよさとメジャー感で、しかもバカ売れ。一人で作った世界ってのは、自分とひたすら向き合ってるから、どうしても濃くて閉じた世界になる。そしてそれが魅力だと思うんだけども。ボストンにはそういうところが全くない。一般的な一人アーティストがプラモデルをせっせと作ってる横で、MIT出身のトムショルツは一人で巨大遊園地を作ってしまった。そんなスケール感がある。こういう人っているよね。実物大の戦車とか、庭に山を作ってしまう人。

 

そういうアメリカのガテンDIYバンド。

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12/17:再びじじいの狂気の宴へ

来日中のクリムゾンは毎日違う曲目でやっている。巷では「ガチャ」と言われてるこのシステムが実に悩ましい。行ってない日にすごい曲をやるんじゃないか…と思うと。1回行くと16000円なんですけどね〜。満足度は保証されてるとは言え、高いガチャやな〜。

 

でも、我慢できずもう一度ガチャを回した!

キングクリムゾン、17日・東京の2週目の初日。

 

この日も誠にすさまじい演奏。29日の曲目から6曲ぐらいは変わっていた。お目当ての「太陽と戦慄」は1も2も聞けなかったけど、「ディシプリン」「ニューロティカ」が聞けたので満足。ボクは80年代クリムゾンが好きなのだ。しかも、80年代のクリムソン曲はポリリズムとアンサンブル中心で、ヘヴィネスに欠けるところがあったのでトリプルドラムで演奏されると、実にいい。というか、80年代クリムゾンが今の活動にしっかりつながってることも確認できる。クリムゾンが来日でやった曲のリストが上がっていたけど、29日のライブは「フラクチャー」と「ピクチャー・オブ・ア・シティ」が入ってたからガチャ的には相当アタリだっただろう。もう毎日行っておけばよかったよ。

 

それにしても、今のクリムゾンの演奏はかなり成熟してる感じがする。この後はどうなるんだろう?ボク的にはもう人数増やさなくていいかな。むしろ減らしてほしいぐらい。トリプルドラムは太陽と戦慄の頃の曲だとヘヴィになりすぎて、どうも好かない。レッドとか情緒がかなり消え失せる。スターレスは演奏回数が多いから、こなれててすごくいいけど。いっそ、次は「アコースティックギター3本」ぐらいの編成でやってくれないかな

 

 

で、満足して帰ったら、液タブがつかない。と言うかついたまま昇天してる。入力を受け付けない。ほぇぇ。これはやばい。

wakakitamiki * 音楽 * 21:27 * - * - * pookmark

12/5:I LIKE IT!

クリムゾンのライブ以来、クリムゾンが頭から離れなくて、出歩く時もずっとイヤホンでクリムゾンの「Starless and Bible Black」を聞いてる。こんなの聴きながらプロット書いてたら、すごい話ができそう。エロゲーの。

 

ネット見ててもすごい評判がいいしなぁ、かなり辛口の古参のファンも大絶賛。こんなの見てると、やっぱりもう一回行こうかなぁ…こないだ出たCD買うより、ライブだよなぁ。

 

キングクリムゾンに参加する奴はこれぐらいできないといけないというすごい弾き語り動画↓

ブリューの弾き語り自体も鬼なんだけど、観客の手拍子も変拍子というのもすごい。鍛えられてるな。エイドリアンブリューも今のクリムゾンに戻ってきて欲しいけど、クリムゾンファンでブリュー好きな人って一人もおらんからなwいやまあ、ボクは好きだけどね。「Indiscipline」は絶対ブリューのボーカルじゃないとヤダ!

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11/29:衝動/知性

キングクリムゾンが来日公演中。

 

今のキングクリムゾン本当によくって、前回(2015)の来日を終わってから来てたことに気づいたボク(アンテナ低!)、その後出たライブのブルーレイ見て「なにこれ!行けばよかった!」(ほんまアホ)と大後悔してた。

 

そしたら、また来てくれたよ!さんきゅー!

Bunkamuraオーチャードホール!前回より1人増えて8人編成になったクリムゾン。クリムゾンのライブに行くのは前の前の前の前の来日、ヌーヴォーメタル時代(1995年)以来。その時はダブルトリオのあまりの音圧に圧倒されて、正直よくわからんかった。今回はどうか。

 

ライブ後…ボクは12月のクリムゾンの公演の空き席のチケットを買ってしまった。すごいよ、この人たち。どういう脳みそしてたら、こんなライブできるの。爆音・轟音・変拍子…この人たち60や70才できれいな服着て、とんでもない危険人物。正しい意味で、まさに変態紳士

 

このすごさを言葉で表現することはすごく難しいが、言うならば、

 

ロックという音楽をマッドサイエンティストに手渡して50年研究させたら、こんな音ができたよ。

 

という感じ。ロックミュージックは「白人による黒人音楽の剽窃」によって始まったんだけど、そういうロックの持つ批評性というか解釈の部分を極限まで肥大化させた恐竜がキングクリムゾンというバンドだ。そもそも、モテるためのダンスミュージックだったロックンロールが、ロバートフリップのラボに入れられ、グツグツに煮て煮まくって、全く踊れず、モテず、ただ原始の衝動とカオスにまみれた何かに変わった。かつてクリムゾンの人気の大きな要素だった叙情みたいなものはヘヴィネスに押しつぶされた。トリプルドラムの前にはケイデンスアンドカスケイドも爆音に。これがロックの大吟醸だべ。

 

それにしても、他のプログレバンドたちはみんな年老いてしまったというに、ご本尊のキングクリムゾンの元気さはどうだ。この日はみんながいつやるかやるかと思っていた秘蔵曲「Fracture」を日本で遂にやった。この曲のギターのフレーズが流れた瞬間、会場が色めき立ったのがわかったwクリムゾンで一番演奏が大変と言われてる曲をこの年でやる。しかもそんな難曲ばかりなのにレパートリーを毎日変える。ほんとに変態だ。

 

仁王立ちのトニーレヴィンのかっこいいこと。こんなかっこいいポーズでベースひくジジイおるか。

もう一回いくど〜。

 

帰ってドミニクアンセルベーカリーのメロンパン食べる。

wakakitamiki * 音楽 * 23:59 * - * - * pookmark

11/13:誰がために

「誰がために」って、昔青春ラジメニアでリクエストが多すぎて禁止曲だったなぁ。島本先生も大好きなスーパーレジェンドアニソン。

成田賢と言えば、「ロンドンでドラッグやりすぎて記憶ぶっとんで強制帰国」したって話がもう忘れられないんだけど、インターネットの記事みたらガセだそうな。あれ、でも、俺が迎えに行ったって近田春夫のインタビューを読んだ気がしたけどなぁ。あれフレームなのか。ほんと昔のミュージシャンはめちゃくちゃ。ドラッグで歯がとけたとか髪がなくなったとかそんなんばっかり。それが今じゃあ、不倫で平謝りで活動休止までしちゃう。なんだかねー。どっちもなんだかねー。

 

明日の打ち合わせに合わせて、自転車をこぎながら色々とネタを考える。

自転車こぎながら読んでいた本。表紙かわいいから買ったけど、中身は半分別の人が描いてる変な構成。半分萌え絵で半分アメコミ絵。昔の遊人の漫画みたいね。

 

今知ったけど、スタン・リー御大も亡くなったんだね。手塚治虫がなくなったようなものだよね。合掌…。

wakakitamiki * 音楽 * 12:37 * - * - * pookmark

11/12:とっとろとっとろ

レコードの日限定。ジブリ復刻LPのトトロが仕事場に来た。

いい感じ!封入物も再現されてるし、個人的に気になっていた帯も完備。これはなかなか良い。高いけど、ラピュタも追加したくなっちゃった。しかし、ラピュタとトトロは劇伴似てるよな〜。こんなに似てるのに、全然違う内容にバッチリハマるんだから。久石譲すごいわ。

wakakitamiki * 音楽 * 23:59 * - * - * pookmark

10/19:新しいイヤホン

最近、ジムにほぼ毎日通っている。

マンガも連載ともなると結構な肉体労働。体力が低下するとページ数を描けなくなる。

 

イヤホンも新しいのを買った。運動しながら聞けるようにワイヤレス。

ボクはカナル型のイヤホンを付けると身体の中の音が聞こえて気持ち悪いので、基本オープンイヤーのイヤホンしか使わない。となると非常に選択肢が少ない。ずっとBOSEのイヤホンを使ってきたけど、さすがに使いすぎてボロボロ。かといって、BOSEのBluethoothイヤホンは駆動時間短いのよね…。という訳で8時間駆動するソニーのイヤホンに決定。

 

箱開けて5秒で使用オケー。充電も最初からできてた。音はなんかBOSEに馴れてるからか、軽い音に聞こえるけどこれも馴れるかな。何よりワイヤレスってのがいい。どんどん使っていこう。

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8/13:キング・オブ・シブヤ

 

「Roger Nichols & The Small Circle Of Friends」のアルバムがLPでリイシューと聞いて購入。

 

90年代前半、「渋谷系」という謎の小粋な音楽ブームが勃発。これは「日本人向けレア・グルーヴ」というべきジャンルで、美しいメロディ、決して圧を与えない口当たりの良いアレンジ、それでいて良く聞くととてつもなく技巧的である。これがどこぞのレコード屋の主導で仕掛けられたブームらしいが、そういう「ソフトロック」ブームの頂点に立っていたのがこのアルバムであった。まあ、68年のアルバムなんで…本人たちはソフトロックとか言われても「はぁ?」って感じだろうけど。とにかく瀟洒な曲という点でこのアルバムの右に出るモノはない。

 

一応、この曲が作曲者として一番有名。

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