5/17:再エンドゲーム

打ち合わせ。うーん…。なんか少年漫画ってなんなんだろうなぁ…。

 

打ち合わせで読者の方からお菓子をもらう。何かこないだの豆といい、ボクってなんか飢えているように見えるんだろうか(大苦笑)。原くんから「若木さんって、読者のヒモかなんかですか?」って言われる。まあ、大きな意味では漫画家は読者のヒモだけども。

 

そのお菓子を抱えて、としまえんにアベンジャーズ・エンドゲームを見に行く。

 

夜11時半開始のスーパーレイトショーのIMAX3D。全然人居なくて快適。

エンドゲーム二回目だけど、面白かった。ブラックウィドウとホークアイのくだりで一瞬寝落ちしてしまったけど(ごめん)。最後のクレジットはやっぱり大感動(エンドクレジット始まった瞬間に帰った人いたけど、ここを見ないって逆に贅沢すぎる)

 

相変わらずタイムトラベルの理屈は訳分からんけども、「タイムトラベルは過去に行くんじゃなく、"過去に行ったという未来"に行くんだ」というセリフにはボクも同感。パラレルワールドとか言っても自分という視点から見ると全て未来でしかない。それでも、キャプテンが過去に戻って生活したら、氷付けにされてる方のキャプテンはどうなったの?とかやっぱりモヤモヤしてる!(まあ、キャプテンが過去に行った瞬間にエンドゲームの世界とは違うパラレルワールドに入って、ラストシーンのキャプテンは別れたパラレルワールドから移動してきたって設定らしい)

 

終わったのが2時半。自転車でキコキコと帰る。それにしてもゴジラの続編のキングギドラのかっこよさよ。31日楽しみやね。

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4/22:Googleの前の前の覇者。

今年の年賀状をようやく発注。絵はずっと前にできていたけど入稿が今の今までかかった。遅いことは誰でもできる。でも、これでもいつもより早いのです。

 

今日は一日ネーム。

 

夜になって出かけて、レイトショーでアベンジャーズ新作に備えて、「キャプテンマーベル」を見る。もう公開終了ギリギリ。

とりあえず言いたいのは、逆光がすぎる!映画全編人物が暗く撮れてる。最初の10分ぐらいは背景も暗いんで、ボク目が悪くなったのかなって思ったよ。キャプテンのスーツの色が変わる時ぐらい明るいところで撮ってほしかった。

 

贅沢になったのかなぁ…。

 

マーベルの映画ってどの映画にも一個はうならされる画なりアイデアがあって「ボクごときがもの申すのは恐れ多いっす!」って感じなんだけど、この映画は畏れながら申し上げます!的な感じなんですよ。この映画毎度の一発が何にもなくって、途中ひたすら眠かった。そのうちの7割は敵が弱いことに起因してる。キャプテンマーベルがキーパーソン中のキーパーソンだから強いことは必須なんだけど、それにしても敵が弱い。最後のジェダイのファーストオーダー並みに。この相手なら無双して当たり前。エンドゲームの相手はサノスだよ。大丈夫なのかなぁ。で、残りの3割は逆光。危機の突破の仕方も全部力づくで、クライマックスでの突然のフェミズム感を感じさせるセリフからの無双とか。ジュードロウの雑魚っぷりを筆頭に男がアホっぽくて、女性が強い映画なら男の敵も強い方がいいと思うんですけども。

 

失礼ながらアントマンですら世界観の上積みを感じたのに、この映画って世界観の辻褄をあわせただけの気持ちある(ほんまボロクソ言ってるけど)でも、キャプテンのボディスーツはなかなかセクシーだったね。あんまりスラっとした感じじゃないけど、こういう厚みのある身体も好き。

 

シュワちゃんの看板破壊→敵が警官に化ける→バイク盗難とか、トップガン→猫の名前がグースなど、小ネタは一杯ある模様。舞台は90年代後半で、70年代や80年代ほどは懐かしさを感じなかったんだけど、Altavistaで検索するシーンは「ふる!」って思った!たはは、懐かしい!googleと違って検索結果がほんとランダムでね〜「Hentai」とか入れても全然出ないの!PC関連はこの20年で大幅に進化したんだなぁ、と実感。

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4/12:竜之介先生、走る!

告知です。

 

アルバトロスの頃に手伝ってもらっていた高倉さんがイラストを描いている本が出ました。

「竜之介先生、走る!」竜之介先生は熊本の獣医さん。その竜之介先生が、熊本の地震の時に被災した動物の治療に奔走した毎日を綴ったノンフィクション。人と同じようにペットの動物も地震で被災したりケガしたりしちゃった訳ですが、こういう非常時だとやっぱり人間が優先になっちゃってペットがいると避難所に入れない、ということになってしまいます。そういう時に動物病院で何が行われたか。面白い話だったですよ。原作の片野さんがサンデーで「犬部!」の原作者をやっていたので、挿絵も犬部の高倉さん、ということになりました。エラいブランクあいてるなぁ。でも動物の絵はほんと巧い。もっと描いて下さい。

 

 

…で、今日のボクは原稿も終わって一休み…と言う訳にも行かず、ネーム作業。

なんだけど身が入らずまだ映画へ。

 

「バイス」

 

このブログで何日か前に書いた「マネーショート」のスタッフが作った、チェイニー副大統領の"悪行"とイラク戦争の内情を描いた映画。マネーショートはホントに痛快なお話で何度でも見られるけど、チェイニーとイラク戦争は黒すぎて、エンタメにしきれなかった印象。結果、お金のかかったクソマジなドキュメンタリー映画。コメディにしようしようという仕掛けは一杯見られたんだけど、ちょっと不完全燃焼。ただ、俳優さんたちの「ものまね」は最高に力が入っていて、アメリカの人は絵面で大笑いしてるのかも知れない。サムロックウェルのブッシュはどんな深刻な場面でもフレームインするだけで笑っちゃう。

 

それにしても、チェイニーという人は無口で正体のわからない人として冒頭に現れて、最後の最後まで結局よくわからない人だった。政界ではすさまじいほどに権力にとりつかれた行動をとるんだけど、娘のために大統領選に出なかったり、政界を引退してずっと隠遁してたりする。家庭人なのだ。それがどうしてこんなに権力に固執するのか、動機のようなものがさっぱり見えない。そもそも最初から奥さんにずっとけしかけられてたボンクラだし、映画のなかではね。ただただ「忠実」な人なんだ。国に忠実、上司に忠実、妻にも娘にも忠実。最高に国に忠実である人間はどういう行動をとるか。そういう意味では、タイトルの「VICE(悪)とはVICE(副)である」というのはうがってるかも知れない。チェイニーが担当編集になった作家さんを見てみたいなぁ。

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4/11:腹ぺこの人のグリーンブック

朝どころか、夕方までかかって原稿が完成。

しばらく描いてなかったし、また例によって絵を試行錯誤したし、今回は疲れた!

 

でも、このまま寝るのも悔しいので新宿に映画を見に行った。

 

二日ほどちゃんとしたご飯食べなかったので、お好み焼きでチャージ!

トマトお好み焼き。ぐえ〜カロリー高そう。ドックが終わったからって調子のりすぎ。このお好み焼き「全力脱力タイムズ」でベッキーが食べてたやつ。

 

そんでもって、バルト9に行って、「グリーンブック」を見る。

いやはや、素晴らしい映画です。余りにも美しい話・展開すぎて、実話だとにわかに信じられないほど。あらゆるエピソードがなんかいい話で終わる。「きっとうまくいく」みたいな。ヴィゴ・モーテンセンにマハーシャラ・アリ(←最近よー見るなこの人。スパイダーバースのアーロンおじさん)の演技もすごいよかった。

 

これだけいい話だと、その文句のつけられないところに文句があるというかw「なんでこんないい話に文句つけるんだよ!」と言われても、そういう「美しい」関係を押しつけられてる気分になる意識の高い黒人の皆さんから批判があるのもわかる気がする。でもまあ、内容的にはかなり気配りも感じたし、非黒人の作るものとしていいバランスで作られていると思う。たまたま才能に恵まれたら、普通の黒人より孤独になったというドクの設定はよかった。単なる友情話として見たらいい気がする。車まで美しかった。

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3/17:ラブレターを描くのがうまい海外の人たち

アメリカのアニメ映画は本当に「ウェルメイド」というか、「なぜ僕らはこの映画を作ったのか」という主張を、高い論理性を元に壮大で精密な創作物を作り上げる。トイストーリーやズートピア、LEGOムービー(最初のやつ)、なぞ傑作に次ぐ傑作。ここら辺は主張が曖昧になりがちな日本では太刀打ちできないところ。

 

そんでもって、またもや傑作が生まれてた。

「スパイダーマン:スパイダーバース」渋谷で見てきた。これはもうマンガ好きの人はマストウォッチですわ。

 

マーベルのアベンジャーズ側でもキーワードになりそうな量子力学的内容。これで違う世界観の歴代スパイダーマンがプリキュアよろしく大集合で世界を救うために奮闘する話。正直言って盛り沢山すぎて、ちょっと消化しきれてない部分もあった。僕もスパイダーマン博士じゃないし。

 

ただ、この映画が言いたいことはよく伝わった。つまり「スタンリーありがとう」ってことなのよ。映画の最後のクレジットでのスタンリーとスティーブ・ディッコへの謝辞。

 

「僕らは孤独じゃないって教えてくれてありがとう!」

 

僕らはみんなスパイダーマンだ!漫画って何のために存在しているか。それが、この1行に凝縮されてるし、この映画は全編スパイダーマンの製作者に対する感謝であふれてる。そしてその感謝が、ただの回顧じゃなくとんでもなく先鋭的な映像とともに流れてくる。映像ぶっとび。こんなすごい子供たちが生まれてるんだもん。天国の二人も喜んでると思うよ。

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3/5:新居昭乃じゃない方の

引き続きラフ出し。

もう三日ぐらい床で寝て、起きたら机。その繰り返し。

マンガの原稿の方もあるのにそれどころじゃない。

 

ただ、ようやく終わりが見えてきた。

 

WOWOWでやっていた「美しい星」を見る。

ある家族が突然、自分たちが異星人であるという「気づき」が起こり、地球人に目覚めを求めるお話。

 

これが三島由紀夫の原作は未読なんですけども、これ実に面白かった。「絶望」という気持ちを宇宙人という形で表現する発想。まことに素晴らしいね。未知との遭遇ですか。人類に絶望し、地球という惑星にほとほと愛想が尽きても、それでも地球に美しさを見いだしてしまう、その二律背反。しかも特別な人達じゃなく、真面目でごくごく一般的な人達がこうなるってところがリアリティのある怖さがある。ボクもある日突然、自分が木星人だと気づいてしまうかも知れない。ウルトラQ見てるんだから、明日「ゲキガンガー」見てても全くおかしくはないね。

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2/10:俺のファーストマン

今年1番楽しみだった映画を見に行く。

 

ファーストマン!

チャゼル監督が宇宙モノを撮る。「セッション」「ララランド」と来て、今度はドキュメント?どうやって撮るんだろうと興味津々。

 

トーホーシネマズ新宿IMAX2D。䝤ちゃんが新宿をジャック中。まあ、お膝元だもんね。今XYZってどこに書くんや。

 

上映開始すぐに試練。画面揺れが酷い!今回はなんかコジャレた演出で、地上の映像は全て昔のホームビデオで撮ったような感じになってる。全ての画面が手ブレしてる。これで字幕も読むとなると相当に三半規管に来る。激しく揺れてくれたらまだいいんだけど、ユラユラ揺れるとマジで酔う。ボクはIMAXは前の方で見るのが好きなんだけど、それが裏目に出た。映画を見る方にも試練が必要だよ、こりゃ。

 

それだけじゃなく、この映画は映像表現に一杯工夫が凝らされていて、この後色んなところでマネされるんじゃないかね〜。ことに激しかったのは打ち上げの振動と騒音。ボクが今まで見た宇宙映画でもっとも激しい打ち上げシーンだった。こんなに揺れてるのに、よく計器見たり、手袋で小さいスイッチ操作したりできるね。もうヤバい。大気を越えるって大変なんだねぇ。

 

この映画のなかでコックピットのなかに乗り込んだ飛行士がふと、閉じられたドアを眺めるシーンがあるんだけど…。こんな心許ない鉄板の入れ物で、あんな激しい打ち上げを行う。ほとんど棺桶に載ってるような心境だ。アポロ1号の悲惨な事故が起こっても、計画は一切止まらない。その2年後にはもう月に向かってる。この映画には常に死の匂いが漂う。冒険と言えば格好が良いけど、要するにソ連との戦争中なんだ。そこで飛行士という「兵隊」が、安全も何も確認されていない弾丸に載って月に向かう。地上ではベトナム戦争の真っ最中で、アメリカの問題が噴出されているなかで、宇宙開発への反対運動が巻き起こる(←ここ描いたのは個人的に素晴らしいと思った)。そのなかでライアン・ゴズリングは、例によって「俺は世界で1番不幸です、どうぞかまってください」的な中二病感を振りまく。

 

そして、月に降り立ったニール。そこは荒涼たる世界で、まさに死の国。もしかしたらここは天国で、死んだニールの娘が天使としていたかも知れなかった。しかし、ただただ真っ黒な世界で、ニールはそこに娘の名前が書かれたブレスレットを置く。

 

ニールが本当にそんなことをしたかどうかわからないが、ともかく、これは宇宙モノというより、宇宙を舞台にした人間の内省ドラマになってる。しかも全くライアンゴズリングが話さないし、仲間との交流もない、宇宙によくある熱い展開みたいなものは全くもって皆無。インターステラーとか、ブレードランナーみたいな仕上がり。

 

ただその辺のSF映画と違うのは、これが史実ということ。これだけの歴史的な偉業の映画化となると、どうしても当事者へのリスペクトが入っちゃうというか(取材もしてる訳だしね)。普通はかっこよく描いちゃうよねwアポロ13みたく。しかし、そこで解釈をその上にドーンと載せちゃう。全く祝祭ムードがない。むしろ月に行きたくなくなる映画だもん。すごいと思う。ボクも見習いたいなぁWチャゼル監督の若さと才能と尊大さが存分に発揮されてた。もしかしたら今回は受けないかも知れないけど、見る価値は十分ありますなぁ。

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2/1:スプーンフルオブ無味無臭

京都最後の日。イオン高の原のカフェでネーム。

 

そういえば、1日なので、今日公開開始の「メリーポピンズリターズ」を見に行く。

メリーポピンズ大好き!

しかもここ数年劇場で見た歌モノは全部最高だったので、勢いよく見に行ったけど…イマイチだった…。

 

まず、前の映画の続編なのに、初めての人にリンクさせるくだりがない。前作何年前の映画だと思ってるのよ。だって、メリーポピンズの以前の主人公であるところのジェーンとマイケル姉弟に久っさしぶりに出会ったと言うのに、全く懐かしがらない。姉弟は困窮してて、メリーに久しぶりに会うんだから、嬉しいのか、今の境遇を見られたくないのか、助けて欲しいのか、気になるじゃないの。なのに双方なんのアプローチもない。親が忙しくて子供が孤独なのは前回と同じ構図ではあるんだけど、事情が違う。今回はメリーは親も助けないといけない。なのに、メリーは子供の世話に向かう。この時点でメリーがすごく冷たく感じる。だから、最後に解決しても、それがメリーのおかげの部分がない。何のために来たんだよ。

 

新しいキャラクターも全然魅力がない。ミュージカルってのは、ぶっとんだ人間が出てこないと歌もつまらんのだ。社会のど真ん中から外れた人間、自分の生きたいように生きたい人。そういう人が論理で押し通せないところで放つのが歌なんだ(だからLGBTとミュージカルは相性がいいんだけど)、今回のキャラ全員まともで陰鬱。キャラたってるのが、隣の大砲で時報を知らせる提督と、タップを踊るディックヴァンダイク。つまり前作の人々。ううむ。

 

とどめに歌がイマイチ。アナ雪やグレイテストショーマン、ボヘミアンラプソディ、全部最初の1、2曲が超美曲。ララランドみたいに歌がイマイチでも、最初のシーンはものすごく気合い入れて作ってた。基本の基本。これも良くなかった。前作が名作すぎて比べることは酷にしても、なんか、褒めるところがほとんどない映画。七つの会議見ればよかった。

 

夜に日本代表も受け身で負けちゃったし、なんかモヤモヤした日になってしまった。

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1/12:緊急検証TheMovieを見て

朝から、16bitの直し。暇を見つけてちょこちょこ直していく。

 

昼に出かけて緊急検証の映画見に行く。こんな企画の枠組も内容もCSのスケールの番組をスクリーンのサイズにして大丈夫かと思ったけど、CSの内容がスクリーンで流れてるだけでもなかなか面白かった。しかも、ユリゲラー大フューチャーや、ネス湖ロケ(2時間)敢行で、いつもよりだいぶ贅沢な作りになっていた。

 

まあ、この映画を初見で行くという人はまずいないだろうけども、映画見て思ったのは、結局オカルトは70年代の様式からは逃れられないのか…と。ユリゲラーを超える!と言って出てきたのがコイン飛ばせる中学生とか…なんかしょぼい…。70年代のオカルトって結局ホラ話と変わらないから、スケール感で昔の人と同じ土俵だと現代人に勝てる要素ない気がする。いつもやってる番組の方が新しさを感じたけどなぁ。ただそれでも、中沢君の日本の湖がネス湖に支配されてる!ってる話は、70年代のスケール感を現代的にアレンジしたエヴァンゲリオン的な新しさがあるんだけども。上映後の挨拶で飛鳥先生と中沢君が言ってた「中野区vs茨城オカルト紅白」はかなり見てみたい。

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12/14:バスターのバラード

Netflixのオリジナルドラマは面白いの多いけど、オリジナル映画はピンと来るものが今までなかったんだ。

 

でも、初めて面白い映画見た。

コーエン兄弟のバスターのバラード。これよかった。

 

まあ、自分がコーエン兄弟が好きってものあるけど。イヤ…本当に好きなのか?確かなのはボクがコーエン兄弟が羨ましいということなんだ。

 

果たして、コーエン兄弟に憧れない作家がいるだろうか?どんなジャンルをやっても手際よく、小粋にまとめ上げるセンスと引き出し。人間の喜怒哀楽やおろかさ無様さを、山田洋次のような暖かさではなく、やれやれ感のもとに好んで描く。意味があるような無いような難解なセリフを駆使し、時につまらないものを作ったとしても、「いやこれは実はある古典を元にしておりまして…」と知的マウントで批判をかわす保険を入れる抜け目のなさ。その手法で「オレだけはコーエン兄弟をわかっている」という視聴者をどんどん生み出し、毎年のように賞をとっていく。

 

ボクもこういう作家になりたいな〜と、心底思います。そう、ボクがコーエン兄弟を見ている理由ってのは面白いというより、羨望という観点で見ているのだ。ノーカントリーとビッグリボウスキはマジで面白いけどね。

 

そしてこのバスターのバラードも、まさに上に描いたような内容のオムニバスでコーエン兄弟感を思う存分楽しめる。6編のストーリーからなるこのオムニバス映画、書くストーリーはことごとく最後は「死」で終わる。その死を悲劇じゃなく、喜劇として描く感じは、見ているものを神様目線にしてくれる。自分の人生を軽い気持ちでみたい時に見るといいかも。

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